『残りの0.1歩だけ___。』

at視点

放課後の教室

今日はちぐに会いに行くためにちぐの教室にきた。

tg 先輩！課題手伝ってもらってありがとうございました！

ちぐが軽く頭を下げる。

pr ちぐが頑張ったお陰ですぐ終わったんでしょ

tg そ、そんなことないですよ

少し目線を下げながら制服の裾をぎゅっと握る。

pr ちぐって俺といる時たまに変に固くなるよな

tg えｯｯ⁉︎そんなことないですよ！

pr いまのもわかりやすいしw

tg そ、それは……

口ごもってるちぐをみて笑うぷり。

夕日が2人を照らしてる中、俺は2人のやりとりを見つめていた。

at やっぱりちぐってぷりが好きなのかな

別に知らなかったわけじゃない。

でも。

だけど。

自分の気持ちが届く可能性が0.1%でもあるのなら。

踏み出してみたくなるのは悪いことなのか。

夕焼けの中俺は決意を決めた。