この作品はいかがでしたか?
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此話は、僕と君の儚い話。
何て、どんな恋愛小説の始まりだろうか
何時も読んでいる推理小説は、生憎全て読んでしまったようで
部屋には無かった。
ポオ君の新しい小説を待っている間、本だらけの部屋で待っていてくれと頼まれた
全て読んでしまっている為、暇を持て余していた時に見つけたのが、
其の本だ。
面白くなさそうだったけど、何処か惹かれたんだろう。ページを捲ってしまう
読んだ感じ、パッと説明すると
主人公の男は同性の親友に恋をしてしまい告白を試みるが、矢張り勇気が出ず諦めてしまった。
其の儘6年が経ちもうすっかり大人に成ってしまった主人公と親友。
主人公は外国への留学をする事に成り、親友とは離れてしまう。
そして、飛行機に乗る直前に親友が有る事を告白した。
「実は俺、ずっとお前が好きだったんだ。」
其う親友が云うと主人公は涙を流す。
其の主人公の涙顔を見るなり親友は主人公を抱き締め、外国へ送り出した。
其の3年後、主人公が日本へ帰ってきた時、一番に顔を合わせたのが親友だった。
其の儘親友の家に行き、一夜を過ごした…という話。
意味が解らない話だった。先ず、同性同士の恋愛って何?恋って何?何で帰って来て一番に見るのが親友なの?普通親じゃないの?でも、抑此話は「普通」を書いてないんだ。其れで一番の謎は…ポオ君が何で此話を持ってるかだよね。
ん〜….暇だな〜
ガチャッ
「乱歩君!新しい小説が書けたであ…」
元気良く部屋に入ってきたポオ君が先ず見たのはさっき僕が読んでいた小説だった。
「ら、らら、乱歩君?!?!」
その本を見たであるか?!と叫んでいたポオ君。
其んなに読まれたくなかったのかな?
とか思ってたらポオ君が云った
「其れは吾輩が一寸前に書いた小説である..」
少し泣きそうな感じで云った。
「え?ポオ君同性が好きなの?」
聞いたらおどおどしながら実は..と。
「ポオ君好きな人居るの?男でしょ?」
「えっ?!ぁ..ぃ..るには居る…のである..」
..居るんだ。誰なんだろう。気になる。
「ふ〜ん。で、誰なの?」
「ぇっ、、ぉ、教えないである!」
…まぁ善いや。
今日は小説読んで泊まってこうっと。
ねぇポオ君。恋って何?
このモヤモヤする気持ちって何?
僕解んない。
何でも解る筈なのに、超推理使っても解らない。
困惑するポオ君と目を合わせながら話し掛ける
「有の小説を読んでも解らなかったのであるか?」
うん。解んない。だから聞いてるのに、
「為ら、一度恋愛小説の中に入ってみて..」
「其れは矢駄」
即答してしまったが其れは本当に否。
其んなんで恋は一寸否だ。
「…吾輩自身も余り恋と云う物が解らないのであるから…教えようが…」
為ら、其う云う物を感じさせて欲しい
其う云ったら少しビクリとした後に云った
「ぃ..いであるけど…」
やった。どんな感じ何だろう。
「全っ然解んないんだけど!!!!」
そ、そう云われでも〜!!と泣きそうに成りながら云った
「でも、もう感じてる筈なのであるが?」
え?どういうこと?ホント解んない。
「そろそろ本当にやってくれないと、」
「僕怒るよ?」
はぁ、と溜息を一つ零したポオ君。
「為ら、そろそろ試すとするのである。」
其う云って台所に向かって行くポオ君
数分待っているとポオ君が戻って来てラムネを渡してきた
「是を飲んで数分待って何か変化が現れたら吾輩の部屋に来ておくれ。」
其う云って部屋から出ていってしまった。
まぁ、善いや。どーせ何も起こらないだろうし。
瓶を開けて口を付けた。
ゴクリと音を立てて飲んだら何だか何時もより甘さが増している気がする。
少し美味しい。
暑っつい..しかも少し発情?してきている気がする…
変化が現れたらポオ君の部屋って言ってたっけ…?
ガチャッ
「来たであるか。」
ベッドに座っていたポオ君の隣に座って押し倒した
是が恋なの?ねぇ。
其の儘一夜を過ごした。否、過ごしてしまった。
其の後、本当の恋を知って、ポオ君と付き合ったけど
付き合うより先に性行為をしてしまった。
僕達の恋の始まりがこんな何て
最悪だ
こんな小説を書いたら、僕、否、吾輩なら
作品名を、タイトルを
付けたくない。
おまけ
駄作を生み出してしまった。疲れ過ぎていたんだ
紙をぐしゃりと潰し、ゴミ箱に入れた。
嗚呼、そろそろ乱歩君が来る時間だ。
お菓子を用意しなきゃである。
吾輩達の恋の始まりは、吾輩が告白をしたらOKを貰え、付き合ったが、キスで終わっている。
先程の駄作寄り、不純な恋愛寄り、マシでは無いだろうか。否、マシであるな。
意味の解らない駄作を造ってしまった。
マジでそろそろ上手い小説を書けるようになりたいね。
コメント
22件
pixivでも拝見しました!最高です!
え、ちゅき☆(?