この病名は

‪💚side

俺は半年ほど前から付き合っている恋人がいる。

とても可愛い、大好きな恋人だ。

しかし、最近悩みがある。

「ねえ！このフィギュア動かさないでよ！」

「ここが定位置なの！」

「いや、俺だって勉強したいし…」

「普通に考えて共用の机のこんな真ん中に置いてて邪魔になるなって思わないわけ？」

「何その言い方！」

「いや、こっちのセリフだって」

最近、気持ちのズレというのだろうか。

なんというか、合わない…？

お互い仕事も有難いことに忙しくなってきている。

イライラすることとかあるだろう。

だから、あんな言い合いは日常茶飯事だ。

ただ、そんな気持ちのズレが生じているこの恋を、なんとか続けようとしている。

🩷side

俺は半年ほど前だろうか。

阿部亮平という人と付き合っている。

知的で優しい、大好きな恋人だ。

しかし、最近喧嘩が増えてきている。

「ねえ、勉強してるからテレビの音量下げてよ」

「ぇ、ごめん…」

「それに、木曜の夜は出来るだけ静かにしてって言ってるよね？」

「アニメの音とかうるさくて全然寝れないんだけど」

「…そんな言い方ないじゃん！」

「もうちょっと優しく言えないの！？」

「はぁ？何逆ギレしてんの？」

最近、お互いイライラしてるのか空気がピリピリしている。

でも、どうにかこの関係を続けようとしている。

‎🤍side

阿部ちゃんと佐久間くん。

あきらかに綻んでいる。

見ていてこっちが辛くなるほどに。

でも、2人のことを思うと声をかけれない。

他のメンバーもそうだろう。

2人の愛の熱とでもいうのだろうか。

2人があの関係を終わらせれないのはその燃え上がった熱のせいだ。

そして、その熱の放火犯は俺だ。

俺が、2人を引き合わせなければ2人はこんなに悲しむことはなかったのだろうか……。