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夜11時過ぎ、やっと一通りの作業が終わった。
秋津の方もほぼ同時に終了したようだ。
同時に終了したのは偶然では無い。
10時過ぎから朗人先輩や草津先生があれこれ手伝って、この時間で終わるように調整していたから。
本気の朗人先輩や草津先生にかかれば、大きいカツオだろうが鯛だろうが、ささっと難しさを感じさせないくらいスムーズに捌いてしまうから。
「かまぼこを食べてみたいのです」
「あれは明日の朝、冷蔵庫で冷えて馴染んでから食べて下さい」
そしてこっちも、カツオを蒸したりツナ缶風味にしたり、サクのまま冷蔵庫へ入れたりが完成した。
更にアンチョビ予定の魚は塩を振って、巨大タッパー2個にぎっちり詰めてある。
「これはどれくらいで食べられるのでしょうか」
「このまま1ヶ月冷蔵庫で放置し、洗って塩を取ってオリーブオイルに漬け込んで1ヶ月ってところですね」
「そんなにかかるんですか」
「本来が長期保存用ですからね」
「やっぱり揚げて南蛮漬けがちょうどいいかな。骨を取らなくてもいいし」
そんな感じで。
後片付けが一通り終わった段階で、女性陣は風呂へ。
そして朗人先輩、文明先輩、僕の3人でキッチン片付け第2弾が始まる。
これは大広間を構成するうちの1室が、干物等用に閉鎖された影響だ。
狭くなった分、寝るスペースが敷布団が一部重なるぐらいに狭くなった。
そして寝ていると右も左も女の子。
運が悪いと抱きつかれたりする。
この環境では眠れないと、昨日よくわかったからだ。
そんな訳でキッチンの床までしっかり拭き掃除をして、布団3つを運び込む。
「まあ明日も4時起きだろうし、明後日で合宿終わりだしな」
「その分、夏休みの食糧調達に必死な人もいますけれど」
「うちもだな。奨学金だけだと結構厳しいからさ」
そういう環境もほぼ同じらしい。
中学高校違うけれど、色々と共通していることが多い。
男性陣が微妙に虐げられているところも、それを女性陣が気づかないところも。