テラーノベル
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ゲン千 BL注意⚠️
今回の物語は前半がかなり悲惨なので、苦手な方はご注意下さい。過激な表現や暴力描写がありますのでそこもご注意下さい。キャラ崩壊も含まれます。前半は千空がしばらく10歳でそれから16歳になっていきます。
物語開始。
千空視点。
俺は、いつからかは分からないけど。ずっと…ずっとゲージの中にいたんだ。首輪をつけられていて、鎖で繋がれてる。お前は髪が下りてる方が可愛いからと毎日水をかけられた。寒い。冷たい。暖かいなんて一度も思ったことなんて無い。俺が「お父さん」って言うだけで何度も何度も殴られて….「ワンと言わなきゃ殴る」って言われて。それから俺は「ワン」と言うようになった。ご飯が欲しくても、お風呂に入りたくても。だって、そうしたら殴られないから。怒られないから。俺が大人しくしてたら、変な人が「可愛いね。」って言って、俺の体を触ってくる。最初は抵抗したけど、殴られる。だから、抵抗しない。それからというもの、何も感じなくなった。冷たい。寒い。嫌だ。ゾワゾワする。暖かい。そんな感覚、全く感じなかった。だから、何も嫌じゃない。触られるのだって、殴られるのだって。それから、6年は経ったのか。16歳になったと思う。今も変わらない。そんなある日、いつも通りお父さんにいってらっしゃいの代わりに、「ワン」と言った。そしたら撫でてくれる。それから数時間経ったのか。家に知らない男が入ってきた。黒髪の高身長で細身の割にはデカい手。怖くて後ずさった。抵抗するために「ワン!ワン!」って大声を上げた。それでも怯まずに近づいてくる男に恐怖を感じて、思わず、ギュッと目を瞑る。
その時、久しぶりに感覚が蘇った。あの何もない感覚じゃなくて…………
暖かい…….
怖くない。不思議と怖くない。暖かさに包まれる感覚。初めての感覚だ。今まで、暖かいなんて感じたことがなかった。自然とその男に抱きついてしまった…………あれ….殴られない…….むしろ、強く抱きしめてくれる。ぁあ…暖かい…….幸せだ…..甘えていいんだ。泣いていいんだ。涙がポロポロと流れる。
「もう大丈夫だからね…」そう優しく囁いてくれて、頭を撫でてくれたのは…..あさぎりゲンという男だった。俺はゲンにまずはお風呂と言われ、優しく洗ってくれた。優しく包み込んでくれた。ちゃんとした綺麗な服を着せられて、髪も綺麗にしてくれた。俺に名前を教えてくれて、優しくしてくれて、包み込んでくれて、そして……
「大好き」と言ってくれた。まだ会って間も無い男に大好きと言われるなんて、普通なら恐怖だ。だけど、俺は嬉しかった。俺も大好きだから。ゲンはまた包み込んでくれる。また、あの時のように……
終わりです!深夜テンションで造りました!意外と自信はある方です!よければ、コメントを書いてくれるとありがたいです!ここまで見てくれてありがとうございます!
コメント
3件
続き見たすぎて死にそうです🫠🫠🫠最初ぅぉぉんん……ってなったけど…ゲ来てくれて良かったです…😇😇悲惨な千空も刺さるので最高でした……😭👏✨
続きを書いてほしければ、コメント欄にどうぞ。