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煙草の味はどこでも同じ

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煙草の味はどこでも同じ

6 - 第6話 魔法

♥

30

2025年05月23日

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これは、d!様の二次創作です。








ご本人様には一切関係ございません








エセ関西弁、捏造注意








その他の注意書きは第一話を参照ください
















でははじまります






















鏡の向こうの世界が見えるようになったのは半年前。俺は相手を認識できたけど、もう1人の俺の方はそうじゃなかった。

ある日、一瞬鏡の面が波立つように歪んだ。壊れたかもと思い鏡に手を近づけたら鏡に飲み込まれ、今に至る。

ただ、鏡から抜けようとしてもがいた時か何かに靴が思いっきり鏡を蹴り飛ばしたらしく、鏡が粉々に砕ける音と共に俺は世界を移動した。



syp「ざっくりまとめるとこんな感じ」

em『なるほど…』

emが到着して、こうなるまでの経緯をemに尋ねられた。その目はまさに未知の現象に対する知的好奇心でいっぱいで、その勢いで変なことをやらかしはしないだろうかと内心ハラハラしていた。

em『すごいですね!、こんな現象が存在するなんて』

syp『で、何かわかったんすか?』

em『これだけじゃな、魔法的な何かであること以外はわかんないよ』

syp「でも、この世界には魔法がないって言うてたやん」

em『どなたが?』

部屋にかたまってゴロゴロしてる3人組を指さす。

ci『魔法がないって言ったのはsypだってばぁ〜』

ciがrpの背中に腕を置きながら反抗する。

rp『ciさん、重いです…』

syp『がんばれ〜』

rp『ひどい!』

syp「仲良えな」

em『ホンマに』

emは目を細めて嬉しそうに3人を見ている。まあその顔もsypに『キモいです』と言われてすぐに元の神妙な顔に戻ってしまったわけだが。

em『じゃ、じゃあ気を取り直して、この世界に存在する魔法、という概念についてお話いたします』

部屋に礼儀正しく正座し、emはまるで本をそのまま覚えているかのようにすらすらと話し始めた。



確かに、魔法という力はこの世界に存在している。一口に魔法と言っても様々だが、共通しているのはどれも人知をはるかに超えた力だということ。

天気を変えたり、物を何にも触れずに動かしたり、恐ろしい速さで移動したり。

このような昔の神話に残っているような話は、大抵は魔法が成した業である。

ただ、魔法には適性がある。大半の人は適性がない、つまり魔法を使えないし、認識できないことすらある。

過去、信じられないような力を持っていた人々は基本的に適性がある人の中でもさらに上位に位置する。そんな人は世界に一握りもいない。

そして適正の有無は、魔法に関する現象に何かしらの形で故意に介入した、という証拠があれば簡単に分かる。適正がある人でも、自らは魔法を使えないというパターンもある。誰かが使用した魔法に少し力を加えることができるのがその格好の例だ。


em『まあ、せやけど、イロニーくんは多分魔法が使えるんやろね』

全く自覚がなかった。そんなこと、あるとも思っていなかった。

em『魔法は物事を強く念じるところから始まる、とも聞いたことがあります。何か、強く願ったこととか、ありますか?』

syp「何かを強く願ったこと…」

過去の記憶をあれこれ引っ張り出して考える。願ったことはとても多くて、心当たりがありすぎて逆にわからない。

いや、でも、この世界に関することだろう?

だとしたら、ある。

何よりも俺が強く願っていたこと。それは、皆が元通りになってくれること。この軍が再び幸せに満ちあふれた空間になること。

syp「そっか…」

俺は、無意識の内に一番このことを望んでいた。その意思が反映されて、俺はこの世界を見て、さらには鏡を超えてこの世界にやってくることができたのだ。

syp「俺の所属している軍が、幸せだったら良かったのにって、何度も何年も願ってた」

em『なるほど』

納得という様子で満足気にメモを取っている。

em『sypくんは、イロニーくんがいるような世界を望まなかった。だから、イロニーくんだけがsypくんのいる世界を見れたんやな』

syp『あ、そういうこと』

もう1人の俺はやっと腑に落ちたというように声をあげる。他の2人も同様に感心したような表情で俺らを見ていた。

em『もし、魔法が起きた理由が本当にその通りなら、また元の世界に戻るためにわざわざここの鏡を使わなくてもいい』

ci『と言うと?』

em『他の部屋の鏡でもいい』

rp『だったらイロニーさん帰れますよ!!』

ci『うぇーい!!』

syp『良かった、意外に役に立つなぁemさん』

em『意外に、?』

syp『何でもないっす』

コントのような会話を繰り広げる彼ら。だけど、さっきからemは表情がぱっとしない。

em『でも』

syp『でも?』

em『イロニーさんは元の世界に戻ることを、望んでない』

ci『あ…』

rp『確かに…、も、もし強く願うことが魔法の発動条件だとしたら…』

syp『あ!、マジか!』

em『……、どうしよう』

確かにその通り。元いた世界に戻るためには、そこに戻りたいという強い意志が無いといけない。

だけど、俺にはその気持ちがない。

ゼロといえば嘘になるけど、あの軍の惨状を思えばこの幸せな世界にずっといたい気持ちのほうがはるかに強い。

rp『イロニーさんの所属している軍のこと、ちょっと聞いただけですけど、そんなに良い環境じゃなさそうですよね…』

戻りたいのか。

戻りたくないのか。

em『まあ、あと何日かくらいなら、大丈夫でしょう、ゆっくり考えてみてはいかがですか?』


あと何日かくらい。

syp「そうやね」

その言葉に素直に従うことにした。ことを急いては何とやら、というように、この問題はじっくり考えたほうがよいだろう。

そういう結論に至り、第一回俺を元の世界に帰すためにはどうしたらいいか会議は幕を閉じた。




















——————————————————————————————

ひたすら不憫枠なイロニーくん。頑張れ。

一応この世界のメンバーの設定とかはちゃんとあります。それはまた別の話で。

テスト休みがもうすぐ終わってしまう…。

それでは、さようなら〜

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