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第二話 夢と現実
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第四章 夢の私
今でも鮮明に覚えていた。
私の夢だ。
それは、幼稚園の頃。
それ以外の幼稚園の頃の夢は何も覚えていない。
それぐらい頭に刻まれている。
これからは私の夢の物語。
起きると、全面優しいピンク色の部屋。
左側にはBB弾のように小さいピンク色の球体。
それは私の表、、優しさのようだった。
しばらくそれを眺める。
すると、猛獣の鳴き声のような音がして
黒く、煙のようなものが怪獣の形になっていた。
それはずっと唸っていた。
まるで闇、、悪のようだった。
その闇のようなものは、しばらく止まってから
また唸り出した。
優しさは闇を眺めるばかり。
やがて闇は我慢の限界になったように、優しさを飲み込んでいく。
私は何もすることができない。
止めなきゃいけないのに。
体が動かない。
どうしようどうしよう、とばかり頭に浮かぶ。
このままじゃダメなのに。
私は無力だった。
このままじゃ、、私が壊れちゃう、、、!
と思った瞬間、目を覚ます。
息切れと心臓の音しか聞こえない。
そこは見慣れた床の上だった。
体を起こすとやっぱりいつも通り。
体が痛い。
ベットで寝てみたい。
はぁ、あの夢は何だったんだろう。
悪夢?私に気づかせるため?
抵抗しろと?噛みつけと?
そんなの無理、だよ……
私にそんなことができると思うの?
馬鹿にしないでよ、、、
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第五章 現実
でも現実は夢より優しかった。
最近は少し友達ができた。
全然気は合わないけど
何故かよくしてくれる。
私もこの子とは離れてくないと
初めて思った。
いつもより激しい虐待も我慢できるようになった。
学校でみんなに押し付けられても
何とか耐えられることができた。
私だって、無力なわけじゃない。
あの夢のような何もできない無力な私はもういない。
少しは役に立ててるんだ。
パシッ
はぁ、またか。
あんたのせいで私の足が汚れたわ!
ぶつかってきて何も言わないなんて
どういうつもり!?
言葉が出ないの
そんな道端でうずくまってないで
家に帰りなさい!
帰りたくない
早く!
そんな姿見せて面白いの!?
帰る場所がないから。
ああ、もういいわ!
お詫びとして私のゴミを全部片付けてちょうだい!
もういいなら帰ってよ
ドサ
私はゴミまみれ。
でも大丈夫なの。
私は我慢できる“お姉ちゃん”だから。
我慢すれば何とかなる。
でも…あの悪夢だけは我慢できなかった。
我慢の限界?というものが来てしまった。
動けないけど、必死に抵抗したから。
仕方ないよね。
私はお姉ちゃんだから。
我慢しなきゃいけないんだよね。
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第六章 学校
学校ではうまくやっていた。
友達もできた。
恋占いというやつもやってみた。
「運命の出会いは必ずくる」
本当かなぁ、と思いつつも
期待していた。
新学期。
私はリーダーになった。
くじ引きだった。
リーダーは私には向いてないと思ってけど
仕方がないと思った。
それにリーダーは代表委員、副代表、書記と
3つあるのだが、
運悪く代表委員になってしまった。
委員会も代表の運営委員になってしまった。
あー、めんどくさいな。
そう思っていたけれど、
私は意外に勉強ができたので
下の子達に少し頼られた。
リーダーはこんな気持ちなんだな。
私じゃなくてもっとやりたかった人が
やった方が良かったんじゃない?
でもこの感覚は大切にしようと思った。
もう2度と味わえないと思ったから。
運動会。
私は司会を任された。
緊張はしなかった。
結果は赤組の勝ちだった。
私たちのチーム。
嬉しいと初めて思った、気がする。
これがあったから
私は気持ちがパッとした気がする。
感情というものが追加された。
だから虐待も痛いと思うようになった。
それは嫌だったけれど(笑)
親は来てくれなかった。
まぁ当然か。
私のことなんて気にしちゃいない。
弟の順番だけ遠くから見ていたのも丸見え。
私はあなたの嫌味を全て知っている。
そう思うと少し楽になれた。
楽になるなんて資格ないくせに
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最後に
このあとの悲劇を知らずに
嘲笑う家族め。
お前の娘はストレス発散道具じゃない、、!
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