「ん…」
目を覚ますと白い天井が見える。
窓に目をやれば飾られている一輪の白い花が揺れている。
外からはしんしんと雪が降っており、あの時を思い出す。
「あえ…おはよお」
そう言いながら寝転んだまま彼に挨拶をする。
ふふ、と笑いながら返してくれる。
『おはよ〜』
朝からその笑顔は眩しい
「かわい、」
チュッと部屋にリップ音が響く
『朝から、っ…//』
照れて目線を外す。
「ほんと…思い出すな、」
『え、何が?』
「クリスマスの日のこと」
「追いかけっこだっけw?」
『あ、あぁ…ww』
『僕あの時告白された時さ、断ろうと思ってたんだよね』
「え、マジで…?」
『うん、だって寿命が3年しか無かったから』
__ちょうど1年前に、
彼から寿命が残り3年だと聞いたその日に、告白をした。
今こうやっているということは分かるだろう。
返事はもちろんOKを貰って、彼の少ししかない人生を共に謳歌している。
「まぁ、俺もそうしてたかもしれないなぁ」
「て言うかさぶ…」
『クリスマスだもんね懐かしいなぁ、』
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あきた
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