それから一週間後、若井と涼ちゃんにはもう口を聞かなかった。
h「…我慢我慢我慢我慢…」
若井は1点見つめながら変な事言って狂ってるし、
r「元貴が欲しいよぉ~…もう待てないよぉ~…」
涼ちゃんは扇風機の前で変な事言って可笑しくなっちゃってる
会話はLINEで。直接話したくないから電波で頑張る。
元「(ご飯。出来たからいつでも食べてね)」
2人の携帯の着信音が鳴る。
すると、2人は携帯を弄っ…
めっちゃこっち見てる。
きらきらした目でこっちを眺めてくる。
涼ちゃんが走ってきて、僕に抱きついた。
r「いつもありがと~…」
m「お触り禁止でしょ…?だめだよ涼ちゃん、」
なんかわんちゃんみたいで可愛い
h「元貴大好き」
そう言って頭を撫でてきた。
m「なんで…、」
h「本当にもう耐えれないの…元貴がいい、」
r「僕も、もう無理かも」
m「んもぉ、っ!!だめなの!だめなもんはだめ!」
涼ちゃんの腕を引き剥がし、若井の手を弾き飛ばした。
m「ちゃんと守ってよ…、」
2人がご飯を食べ終わったあと、若井が仕事に行った。
h「行ってくる~…元貴キスはぁ?」
m「約束は?」
h「んぇ~…やだ、」
ハグされ、口付けをされてしまった。
h「9時に帰ってくるね」
m「…ぇ…ぁ、…、」
急なことで、言葉が詰まっていると、
h「行ってきま~す」
と言い、大きく手を振って出かけた。
m「ぇ…僕、い、今…」
そう言って自分の唇を触って確認する。
やっぱり、当たってた、?
すると、後ろから手を掴まれ、そっとハグされた。
r「元貴、僕の事嫌いなの…?」
m「嫌いじゃないよ?」
r「元貴離れて行っちゃわない?僕のこと嫌いにならない、?。」
少し涙目になっていた涼ちゃん。
m「わかったから、1人にさせて」
r「…ごめんね」
潤んでいた瞳からは、涙がこぼれ落ちていた。
イラつきと罪悪感で心が満たされる。もう壊れそうだ。
涼ちゃんに何か言ってしまいそうで、携帯を持って家から出た。
r「元貴…!!」
そんな声が聞こえた気がする。
近くの公園のベンチにため息をついて腰を下ろす。
ふたりが限界限界ってずっと言ってるけど、僕も充分限界だからな?
携帯で時刻を確認すると、8時前。
若井が帰ってくるにもまだ時間はある。
少しこの辺を散歩してみよ
真っ暗で、街灯だけが道を照らしてくれている。
携帯の充電は後15%。あまり使わないようにしないと、
『…お兄さん、こんな所一人で歩いてて怖くないの?』
黒マスクで顔が見えないのと、あとは普通にくらいから何にも見えない。
m「、別に怖くないですけど。」
誰だかわかんないし、普通に誘拐されそうで怖いからダッシュで逃げる。
数分後、どこだかわかんない所まで来てしまった。
『み~つけた、』
m「離せ…、っ”!!」
後ろから抱かれ、身体が反応する。
なんでここがわかったんだろうか。
すると、腕を離し、こう言った。
『って感じの人いたら怖いでしょ?元貴』
m「へ…、っ?」
若井の声だ。そして、帽子、マスクを外して、見えたのは若井の顔だった。
h「も~さ、ほんとなんで勝手に家でちゃうの…」
なんで、なんで若井が…、?
h「ほら、涼ちゃんが家で待ってるよ?号泣してるかもね…早く帰ろ」
m「なんで着いてきたの…」
ぺちっとデコピンされて、おでこがヒリヒリする。
h「みんな心配するから探しに来たの。知らないところで怪我してたらどうすんの…」
m「…ごめんなさい、」
h「分かればいい、ほら、おいで」
若井が腕を広げる。そこに収まるように僕は入る。
m「涼ちゃんに、なんか言っちゃいそうで…、怖くて、涼ちゃんちょっと泣いちゃってたし…酷いことしちゃった…もう僕涼ちゃんに嫌われちゃったのかも、…」
h「じゃあさ、涼ちゃんに謝りに早く帰ろ?涼ちゃんは元貴のこと嫌いになる人じゃないよ、」
m「じゃあ抱っこ、足疲れちゃった、」
h「自分で歩けないのかよ…大っきい赤ちゃんだな元貴は。」
その後…家に帰ると、玄関に涼ちゃんがパーカーの袖で涙を拭っていた。
r「ごめ…”、っ」
m「ごめん、涼ちゃん…酷いこと言ってごめん、」
涼ちゃんは僕に飛びついてきた。
r「約束、”ッ守れ”な…、く”て、”っ”ごめ、…”ん、っ」
m「ほんとにこっちの方が重傷じゃん…」
コメント
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や ば い 最 高 す ぎ た 、 🫶🏻 こ れ か ら も 応 援 し て る よ .ᐟ 😾
今回も最高でした! あまりコメントすることがなくても、全部チェックさせていただいております👀 続き楽しみにしてます!