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【1】美しい嘘
闇ばかりが目立つから、今日も私は隠している。
闇ばかりが目立つのに、私の周りは眩しい人がいっぱいで、
それでいて闇をしっかり理解しているようだ。
感情や気持ちを隠すことは、嘘つきなのか。
はたまた、自分を守る行為なのか。
否、どちらにしろ嘘つきではあるか。
「嘘」という存在が悪いわけではない。
使い方次第で嘘という汚れた言葉は、美しく、儚くなる。
後で後悔する優しい嘘、
他の人をも巻き込み幸せにする綺麗な嘘、
咄嗟に誤魔化す自然な嘘。
嘘は美しい。美しい故に、嘘には常に裏があるもの。
だから私はそれをも隠す。
嘘は溜まってゆくもの。
貯まれば溜まるほど荷が重くなっていく。
私達は、真実にも嘘にも振り回される、醜い人間だ。
嘘の裏には真実がある。それをわかっていながらも、それを解き明かすことができなければ真実は見つからない。
私達は、醜い人間である。
秘密は誰にでもある。それは異能力者にとっても、人にとっても、殺人鬼にとっても同じことだろう。
『美しい嘘とは。』その答えに正解はない。
これもまた、自分が美しいと思った答えが自身にとっての正解である。