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眠狂四郎
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見つかってしまった…
「見つけた♡もう、離さないから…逃さない…」
そう言いながら、彼女は僕の首を掴んだまま、壁に押し付けた。
「ねえ、なんで逃げたの?私は、君を愛しているんだよ?ねえ、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?」
腹パンされた。痛い…息ができない…
「ああ、そっかぁ〜首掴んでるから、喋れないのかぁ〜。仕方ないわ、運んであげるわね♡。」
目の前が真っ暗になった…
ここは、どこだろうか…甘酸っぱい彼女の匂いがする。手足が動かない、縛られているのか。研ぐ音だ。包丁か?殺されるのだろうか?僕はもうそんなに長く居る事が出来ないのだろうな。
研ぐ音が消えた…今度は歩く音が聞こえる。どんどん近づいてくる。茜の足音だろうか?
「ねえ、私と一緒に死んでやり直すか、一緒に暮らすかどっちが良い?」
茜の声だ。
「そ、そうだな…ここはどこなんだ?あまりにも寒くてな…」
「よく分かったね〜、ここは屋上。マンション50階の屋上だよ。」
「そ、そうかありがとう。」
「で、どうするの?死ぬか生きるか?」
「そんなの一択に決まってる、俺は死をえらぶさ!」
僕は、このやりとりの間に手足の拘束を解いていた。 圧倒的筋肉!筋肉はやはり全てを解決する。こんなのは、頭を使うほうがバカだ。脳筋で良いんだよ、脳筋で。おそらく、感触的にこの屋上に柵は無い!解く時に、脚が地面に付いている感覚が無かった時があった。
すぐに立ち上がって、そのまま倒れた。落ちる感覚がする。ああ、俺は死ぬのか…今までありがとう…さようなら友よ、茜よ、自然よ!
「やっと起きたか。女は先に起きてたぞ、男。」
目が覚めた所は夜空が広がり、清々しい場所だった。目の前には見知った顔がある。茜の顔だ…?!
「あ、茜!なんでここにいるんだ?」
「君が飛び降りた時に、私も一緒に飛び降りただけ…」
俺は、茜から逃げきることは不可能なのか…諦めるしか無いようだ。
「男、お前はどうする?冥界で自堕落な死者として過ごすか、新たな人生を求めるか?女の方は、既に選び終わって、男の運命をも決めようとしたが…」
一択に決まってる!
「新しい人生を求めます!」
「そうか。右の扉に進め手続きがあるからな。」
「ありがとうございます。所で貴女は誰なんですか?」
「人間に名乗る名は、無いがお前らに合わせるとするなら、冥王とでも名乗っておくか…」
「ハデスさん、ありがとう御座います。」
「礼などいらぬ、早く進め。女が待っているぞ。」
「はい!」
俺は、扉へと向かった。
コメント
1件
うわ、これめっちゃ面白かった!冒頭の茜の狂気っぷりが凄まじくて「なんでなんでなんでなんで」連呼しながら腹パンは草。しかも首締めながら喋れないって気づくの遅すぎだろw でも屋上で「死を選ぶ」って言いながら実は拘束解いてる主人公の脳筋ムーブ、最高だった。筋肉は全てを解決するって名言すぎる。転生先でも茜が待ってるとか逃げ場なさすぎて笑う。続きめっちゃ気になるわ!🔥