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『賢二郎!』
「白布さん!?」
声の主は白布さんで、明らかにめちゃくちゃ怒ってる。
やばい……!!
バレる!!!
この顔の赤いのバレたらやばい……!!!!
僕は
「しっ……白布さん!すいません!おつかれさまですっ!」
そう言って
そそくさとその場を去る。
机の上にあった課題やペンを片付け図書室を去る。
ガラガラガラ……
廊下に出る。
その場にしゃがみこむ。
「はぁ〜〜………………」
また、天童さんに幸せが逃げるだなんて言われるくらいの大きなため息を吐く。
そして、
ドキドキドキドキドキドキドキドキ……
まだドキドキしている心臓に手を当てる。
美樹さんのさっきの笑顔が頭に思い浮かぶ。
「美樹さん……可愛かったなぁ……」
そう小さく呟く。
知らない、
知らないよこんな感情。
白布さんと楽しそうに話してるのを見るのがモヤモヤすること、
美樹さんと話すだけでこんなにもドキドキしてしまうこと____
こんなの____
まるで、
恋してるみたいじゃないか。