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泡 沫 . / 大 森
桜の木が揺れ、桃色の花弁が青空を背景にヒラヒラと落ちる。
今日は4月◯日。高校の入学式だ。
俺はこの前の3月に第一志望の高校に無事合格し、今年の春から颯爽とした高校生活を送るつもりだ。
俺は大きな正門を通り、教室へ向かう。
教室へつくと、軽く先生の自己紹介が行われてから体育館へと皆で向かうことになった。
体育館へ行くとこれからお世話になるであろう先生方がズラリと並んでおり、先頭に校長先生が立っていた。
数分経ってチャイムが鳴り、校長先生の合図で入学式が始まった。
「じゃあ今日はこれで終わり、明日から皆よろしくな。各自帰れ〜」
あの後入学式は無事に終わり、教室へ戻ると先生からの今年の流れを教えてもらい今日は終了した。
「あ、寮に行く人は先生のとこ来いよ〜」
先生が今思い出したかのように全体へそう声をかけた。
そして、俺は寮生活だから先生のところへ向かわなければならない。
本当は俺も漫画の世界のように好きな女の子と自転車に乗って帰ったり、帰り道に友達と買い食いをしたりと青春生活を送りたかったが、親から凄く申し訳なさそうに頼まれたため断ることはできなかった。
「え〜、班を発表するぞ。A班は、ーー、ーー、ーー。B班ーー」
そこから順番に班で呼ばれたが、何故か最後まで俺の名前が出ることはなかった。
……え、なんで?
「……先生、俺の名前呼ばれてないんですけど………」
「あぁ!そうそう。凄く申し訳ないんだけど若井くんは2年の”大森”って奴と2人部屋になったんだ。ごめんな、人数的にそうするしかなくて………」
「は、」
まてまてまて、頭が追いつかない。
入学したての俺が2年の見知らぬ人と2人部屋だと?ふざけるな、そんなの嫌に決まっているだろ。
俺は沸々と頭に血がのぼったが、目の前の先生の凄く申し訳なさそうな顔で頷くしかできなかった。
こういうので頷いて自分の意見をしっかり言えないところ、直さないとな。
「ありがとう……!!本当にありがとう…!!……じゃあ、寮の場所は向こうの校舎の3階の手前から3番目ね。多分もう大森くんいると思うから!」
「あ、はい、、わかりました………」
「ほんとにありがとう!」
先生のその声をバックに俺は鞄を持って教室を出た。
ピーンポーン
『は〜い?』
インターホンを鳴らすと、恐らく先生が言っていた大森という奴が寝起きのような声で出てきた。
「あの、、今日からここで住ませてもらう1年の若井滉斗です……!!」
『………あ〜…、先生が言ってた1年か。………ん、今行くから待ってて』
先輩はそうだるそうに言うと、数秒して鍵を開けに来てくれた。
「ん、いらっしゃい。」
「ぉ、おじゃまします……!!」
「……ふっ、これからここに住むんだからお邪魔しますではないでしょ。笑」
「え、ぁ……、あはは…笑 確かに…笑」
最悪。初っ端から笑われたじゃん
〜
「じゃあ軽く自己紹介しようか。僕は大森元貴、部活は軽音。よろしく。」
「あ、俺は若井滉斗です…!ぇっと……入りたい部活は特にないです…っ!よろしくお願いします」
「入りたい部活ないんだ笑 そっかぁ。……あ、部屋紹介だけしとくね?着いてきて」
俺はいきなり何処かへ行く先輩の背中を慌てて追う。
〜
「で、ここが最後、若井くんの部屋。俺と隣同士だから。………よし、これで終わり。自由にしていいよ 」
「あ、ありがとうございました」
「ん、」
なんか愛想ないなこの人。最初だからかな。
俺はこの先の生活を少し不安に思いながら荷物を持って自分の部屋へと入った。
名前 若井滉斗
・入学したての物静かな1年生
・両親からの頼みで寮生活へ。
・勉強はあまり得意ではなく、運動は割と得意。
・ギターが得意で趣味。
・恋愛経験はゼロ。
・誰にも言えないヒミツがある。
名前 大森元貴
・高校2年生で若井の先輩
・かなり明るめのタイプで、基本的にコンタクトだがたまに眼鏡をかけている
・勉強も運動も両方得意
・軽音部に所属
・彼女は過去に1人もいない
・恋愛対象は男
新連載作っちゃった。2つの長編ストーリーを同時進行させるのはあんまりやりたくなかったんだけどナ
これは結構えってぃかもね。恋心の方が純粋すぎるから😗😗
好評だったら続きだすべ
next→♡500
コメントもまってるよん
コメント
4件
わぁぁ!こういう物語大好きです😭🫶 いいねする手が止まらなかったです笑💕