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王城は事後の処理に慌ただしく、街はお祭り騒ぎだ。
どこに居ても喧騒と離れることは難しく、けれどその騒がしさはこの国が変革の時を迎えたことの証明でもある。
私は賑やかなそれらを聞きながら、馬車を走らせ、目的の場所に着いた。
もうじきにアドニス国に帰る。
その前に一目見ておきたかった。
馬車を降りて、高くそびえ立つ大聖堂を見上げる。
レンガ道の上を歩き、階段を上り、木製の扉を開ければ、途端に静寂が訪れた。
先程までの喧騒が嘘みたいに静まり、厳かな清廉さに包まれる。
太陽がステンドグラスを通り、祝福の光を注ぐ。
光のカーテンをくぐった先に現れた女神像に、私は作法に則り頭を垂れた。
三十年以上の時を経ても、少しの陰りもない美しい像だ。
そ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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