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別れを告げた。つぎのひ。
あの子は、見向きもしなかった。
そりゃあ、当たり前だし、ぼくも見向きはしない。
誰でも 人間は性格が締め付けられてるんだから。
でも、あの子は、他の友達とにこにこ話して。
私とも、友情関係の糸が張ってある友達とも。
にこにこ。ハナシをしてて。
こっちには、誰も来ないな って。
あの子は、割れない太陽だから、
割れないから。だから、みんな集う。
僕は、割れる空気だから、
すぐに 割るから。
すぐに 消えるから。
すぐに 二酸化炭素になるから。
すぐに 酸素にはなれないから。
すぐに 汚れちゃうから。
すぐに 落ち込むから。
すぐに 病むから。
空気や星は、いくつもあるし、
代わりだって、何層も、何個も、手に取れる。
でも、
太陽 一つに嫌われたら、
代わりがないから。
光なんて当てられない。
たった、ひとつの、二酸化炭素になる。
それか、
たった、いっこ の、月になる。
月光なんて、僕には無い。
夜を明るくするものは、
笑顔で笑っている、一番星のみんなだから。
ぼくは、みんなの裏に隠れてる 月 。
人前に出られない 月 。
明るくならない 月 。
みんなの、裏にいる 憑き。
コメント
1件
病み人さん、19話読みました。「割れる空気」と「割れない太陽」の対比が美しくて切なかったです。太陽に嫌われたら代わりがない、という一文にグッときました。最後の「月」と「憑き」のダブルミーニング、効いてますね。明るくなれない自分を月に喩える表現が、とても病み人さんらしい視点だなと。続き、気になります。