「…」
「あら、どうしたの?〇〇ちゃん、今日暗いけど…」
「あ、申し訳ありません…!!、」
「いや、いいのよ、でもあなたがその調子だとこの村も浮かばれないわ、悩みがあるんだったら言ってね、」
「ありがとうございます…、」
昨日はああいう事があったせいか、中々眠れないのが村の人に伝わってしまったようだ。
周りに人が多い場所から少し離れ、独り言を話す
「……昨日はあんなこと言ってしまいましたけど…。何をされるんでしょう…」
(………駄目、私。シスターは穢れたらいけない。何がなんでも、)
「シスターさーん!!ちょっと来てくれる〜?」
「あ、!はい!今行きます!」
自分の部屋に入る
「……」
目を瞑ると、また窓から風が差し込んできて、彼女は来た
「あ〜♪、ちゃんと待っててくれたんじゃん♪!もしかして待ってたの〜?」
「…馬鹿言わないでください。昨日、変な事言ってましたけど、何をするつもりなんですか。」
普段色んな人に振りまく愛想を込めずに脅すように言うと、彼女はにこりと笑った
「…まぁ、何がなんでも、わたしは目標達成するから」
そう言うと、彼女は私に近付いてきた
「…ゔ…あ〜……あっ…そこ…、あぁ…゛」
「こ…こんなのでいいんですか…、」
……待て、
…今、私は何をしているんだ。
えっと…確か、数分前に…
「……肩たたき…ですか。」
「そう!こう見えてわたしサキュバスの中でも年齢行ってるほうだから凝るんだよね…、だから、誰かやってくれないかな〜?って来たんだけど、みんなわたしを見ると押し負けちゃうんだよね!!やっぱそういう魅力ってかんじ?(笑)まだわたしも若いのかな〜(笑)美魔女ってやつ?(笑)まぁわたしサキュバスなんだけど(笑)いや〜困ったなぁ(笑)」
つらつらと笑いながら自慢話に聞こえる体験談を言う彼女
「………ほんとですね、貴女よく見たら老けてますね(笑)」
「は?!失礼なんだけどー!!分からせるよ?」
「……語彙が少ない人ですね。そもそも肩たたきとか自分の手下とかそこら辺の男性などにやらせればいい話なのに。」
「え…シスターさん案外毒舌なんだね〜♪わたしそういう人好きだけど?」
「…貴女の好みなど知りません。」
「てか、それだけ!別にアンタのこと食ってやろうなんて思ってないんだから!」
そう言い、大袈裟に彼女は顔の前に手を合わせて願ってきた
「…説得力がありません。」
「……まぁ、他のシスターたち危害が及ぶくらいなら私は出来る限りの事をします。」
「え?!出来る限りって!!もしかし…」
「性的な物は出来る限りではありません」
そう言いながら、彼女の肩に手を置いた
「…んッ」
「…変な声出さないでくださいよ」
「し、仕方ないじゃん!!サキュバスなんだから他の人よりちょっとそういうところ敏感なの!」
「……へぇ(笑)」(とても悪い顔)
「……ねぇ、シスターさん?し、シスターさん?!なにその顔?!シスターって良心の塊なんじゃないの?!ねぇ?!なにそのか⸺
このあとめちゃくちゃ肩揉みした
「……は…はぁ……めちゃくちゃ楽になったけどなんか疲れた…」
「…てかシスターさん力強くない?!もっと華奢なのかと…」
先程より少し弱った彼女を遮るように、言葉を発する
「…あの、」
「え?どうしたの?」
「…貴女は、なぜ、シスターを狙うのでしょうか、」
「…」
「……本来なら、貴女の様なサキュバスは、男性の夢に入って精気を奪うはずです、ならば貴女は⸺」
「まって、シスターさん。」
いつもより落ち着いた物言いで、彼女は私の口を塞いだ
「…ふふ、サキュバスだって、個人差があるのよ?」
「、?むぐぐ…むぐ」(それは、どういう事ですか?)
「…ま、わたしは他の人とは少し違うわ、」
そう言うと、彼女は窓の縁に立った
「…気をつけてね?たまに、セックス以外の方法でも精気を奪ったりするサキュバスも居るんだから」
「…そ、それってー」
「…って、いな…い、?」
私が疑問を口にしようとした途端、彼女は消えた
「…って、!もうこんな時間…!明日の準備をしないと、!」
「…にしても、」
「……あの人は、何者なんでしょうか…?」
コメント
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正直一週間に一つ書ける気がしません、もしこれを見てくれている方がいましたら、気長に待ってあげてください🙇