「はい、皆席についたねー、ンミモリィィィン!!!おそろし山の流儀は覚えているかい??」
魔王バルザルドは謎のポーズを取りながら
ミモリンを指差しました。
「あっ、ハイ!!乾杯する前は素手で酒樽を
割る!!基本食事は手掴みで豪快に…..!!!
……っです!!!!」
もう二度と視力の戻ることのないミモリンは
バルザルドに元気よく言いました。
「ンンンン……..ノンノンノンッ。」
そう言ってバルザルドはチッチッチと指を
振りました。余りのうざさにヤッホーちゃんは舌打ちをしました。
「あと一つ、大事なルールが抜けてるよ。
皆で食事を食べてる時は、喧嘩してても
仲直り!!!!!」
ミモリン、ヤッホーちゃん、フージャは
ポカーンとしました…….。
「なんですそのルール?」
「はじめて聞きやしたぜぇ。」
「はぁ?あっほくさ。」
皆好き勝手言いました。でもバルザルド、
めげません。
「これは私が今日作ったルールだ!!!!!
魔王様の言うことは絶対!!!ハイ決定!!!!!」
「はーーー!!!!?そんなのズルじゃないですかーーー!!!」
「それはさすがにないですぜ……。」
「呆れた。」
皆好き勝手言いました。バルザルド、
ちょっとめげそうです。
「うるさいうるさいうるさーーーい!!!!
魔王様の言うこと聞けない奴らは今日のごはん抜きですッ!!!!」
「はぁ?横暴ですーーー!!!!」
「思わず謀反を起こしそうですぜ….。」
「あたしこの山の精霊なんですけど?」
おやおや、三人はどうやら魔王様への
ヘイトで一致団結したようですね。
流石魔王様、お見事ですね。
「はいじゃー皆酒持ったかなー?
乾杯をする前に、今日はなんと!!?サプライズ
ゲストに来てもらってまーすイエーイドンドンパフパフーーー!!!!」
「サプライズゲスト……誰です?それ?。」
ミモリンはもう見えなくなった目をバルザルドに向けながら首を傾げました。
「カモォォォン!!!!!ガッッランッッッドゥ。」
バルザルドがそう言って指パッチンすると
空から陶器のガランドが降ってきました。
「ええ!!?ガランド!!!?なんで!!!?」
「知り合いの数学魔道師に頼んで黄金の勾玉を修理してもらったんだ。さらにさらにーー
バーーー!ジョンアップもしたぞ!!!!ハイガランド挨拶してー。」
ガランドは起立して気を付けして礼した後
「はじめまして、ぼくガランドなのだ。
よろしくなのだ。」
まだ声変わりしてない少年のような
ガビガビの機械音で挨拶しました。
「えええええ!!!!!しゃべったぁぁぁぁぁ!!!!」
これにはミモリンもびっくりです。
ヤッホーちゃんもフージャも
目を見開いています。
どうやらサプライズ、大成功のようです。
「そんじゃ、皆酒樽の蓋を割ってくれ。」
バルザルドはそう言って酒樽の蓋を
素手で 割りました。
ヤッホーちゃんは肘で豪快に酒樽を
割りました。
フージャはやれやれと言った具合にかかと落としで酒樽の蓋を割りました。相変わらず
ばっちいですね。
ガランドはなんと目からビームをうち
酒樽の蓋を割りました。まだ壊れてるん
じゃないでしょうか?少し心配です。
ミモリンは目が見えないのでスイカ割りの
要領で酒樽の蓋を割ろうとしました。
一回目は外しました。
二回目も外しました。
三回目でようやくヒットしました。
やったねミモリン!!
フージャはその様子を黙って見ていました。
「なぁにフージャァ?言いたいことがあんなら《山びこの魔法》使ってあげよっかぁ?」
「……いいんですかぃ?私の配下達の調査によりあなたがバルザルド様の使用済みパンツをこっそり集めてることは調査済みなんですぜぇ?」
フージャはにやにやしながら言いました。
「ハッ!!?バッデタラメ言うんじゃないわよ!!!!マカロン呼んで《憑依合体》するわよ!!!!」
「おーいいですぜいいですぜぇ、私もミモリンと 《憑依合体》して病ミモリンのシネシネビームで向かいうちまさぁ!!!!!」
「なんで私を巻き込むんですかーー!!!」
「ハイ君たちー喧嘩しないよー。
やれやれ……..それじゃあ皆でぇーー!!!」
「「「《乾杯》!!!!!」」」
ハッピーエンドまでもう少しです。
がんばれミモリン、まけるなミモリン。
(最終回 おそろし山の仲間達
次回もお楽しみにー☆)
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