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花田(紬)「そういえば私、見ました。人影を」

陽翔「紬!?本当か?」

花田「うん。それは康一さん」

まさかの言葉にこの場にいる全員黙り込んだ。そして驚きの表情で固まっていた。

陽翔「父さんがやったんですか?」

康一「いや、俺じゃない。俺はただ、席やら装飾やらを確認していた。それだけだ。まさか棺桶の中に大和が居るとは知らない」

陽翔「紬、それが何時頃か分かるか?」

花田「え〜っと…たしか8:07頃」

陽翔「…多分違うだろう。大和が3分頃に電話をしていた。そして運ぶ。棺桶の中に入れる。5分以上は必要だろう。かつ、棺桶内に入れる時なにかしら音がするはずだ」

花田「そっか…」

康一「ふう…」

康介「そういえば一度、葬式会場の扉がしまったタイミングがありましたよね?」

涼夏「そうね…確かその頃、私と康介さんはテーブルを囲んで話してましたよね?」

康介「ええ。その時に俺は時計を確認したのを覚えている。後何分でかなと思ってな」

陽翔「ほう」

康介「確か8:10頃です」

陽翔「なるほど…大和が発見されたのが8:30。だとすると、約20分か。他の人は?俺はその頃、トイレに行っていてちょうど、父と鉢合わせた」

康一「ああ。そうだ。トイレに居ると陽翔が来たね」

花田「私は駐車場に行って数珠を忘れていたので車から取りに」

陽翔「その頃、大和の車はあったか?」

花田「黄色いのですよね。ありました。でも中には人がいなかったのでもう行ったのだなと思ったのですが…」

陽翔「分かった。母さんは?」

由紀子「私はお父さん(康一)とトイレに行ってそれから30分まで話を」

陽翔「どういった話を?」

由紀子「これからのことや家のことを」

陽翔「なるほど…今のところ一人行動をしているのは紬か」

涼夏「うん。花田さんがわからないね」

花田「なんでよ!私は車に用があって!」

大和「というかまず、父さんを疑った人も花田さんだし」

陽翔「紬、今日一日の行動を話してくれ」

花田「ん…ごめんなさい!私がやりました!」

陽翔「はあ〜お前か…」

花田「最近、陽翔さんが私と話してくれなくて、婚約前なのに大丈夫かなって…」

陽翔「それはすまない。仕事でな」

花田「検事の陽翔さんだったらこのことに気になってくれるかもと思ってつい」

陽翔「まあそのとおりだな。でも迷惑をかけるのはやめろ」

花田「それはごめん。あと…」

大和「あと…!?」

陽翔よりも先に反応を示したのは大和だった。

陽翔「あととは?」

花田「貴光さんの死因が気になったの。自殺したって言ってたけど実は違うんじゃないかなって」

大和「その理由は?」

花田「誰かに殺されたとか…」

陽翔「まさか…そんなこと…」

花田「肺がんで苦しんでたのは私も分かる。でも、自殺するような雰囲気じゃなかった」

大和「人の感情はすぐに変わると聞いたことがあります。それでは?」

人が変わったかのように大和は問いただす。

花田「でも…」

陽翔「…毒を持ち込むことはあの場合不可能だろうな。しかし、殺人だとすると辻褄が合う」

花田「そうだから…!」

陽翔「この中にいるというのか…?」

花田「うん…」

陽翔「ふう…まあ勘弁してやろう。諸事情だ」

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