陽翔「それで…まずは…?」
大和「死因に関して、説明しましょう」
陽翔「確か、毒による自殺。近くには遺書があったというしな」
大和「ああ。そうそう」
そう言うと、大和はスマホを取り出した。
大和「もしもし」
スマホを耳に当て、電話を始めた。
陽翔「さあ…死亡時刻が約午後10時頃。看護師によると午後6時には夕食を片付けに行ったところ元気にしていたと」
大和「編集長…」
陽翔「ん?」
陽翔はその一瞬の言葉を見逃さなかった。大和が電話を終えると陽翔は問う。
陽翔「編集長って何だよ」
大和「いや…だからあの〜」
陽翔「ちがうだろ…?それくらい分かる。検事で兄弟のお前のことならな」
大和「は〜…実はな」
そう大和は話し始めた。
大和「俺、1年前くらいから街道新報(かいどうしんぽう)っていう新聞社の記者なんだ」
涼夏「え!?じゃあおじいちゃんのお見舞いにあんたがいたのって取材?」
大和「ああ。そう。その病院の院長がスーパー院長って呼ばれてる医者でな。編集長がどーしてもっていうんで行ったんだ。名は並木純平(なみきじゅんぺい)」
陽翔「じゃあ分かった。お前なりの考察を教えてくれ。じいちゃんの死んだ原因をな」
大和「おう。そんじゃあ俺が記者になった頃から遡る――」
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