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太宰さんの嫌われるお話です!
苦手な方帰ってぇぇ〜💦
太「ん… 。」
薄く視界が開いて行き, 目が覚める
時計は3時を差しており, 探偵社が始まるのは
6時からな為, 時間に余裕があった。
朝早く起きる事は, 太宰にとって珍しい
事ではない。何故なら太宰は不眠症だからだ。
今日早く起きたのも, 悪夢に魘されたからだ。
だが太宰は不眠症のことを
探偵社に言っていない。迷惑を掛けたくない
からと, いつもする頭痛や悪夢に耐えている。
だが, 今日は魘されたせいもあるが,
他の理由もあった。嫌な予感がしたのだ。
少し怖くなって, 頭痛が頭に響く。
頭からする痛みに不快感を持ち乍,
布団を片付け, 歯を磨く。
ご飯は食べなかった。
食べる気になれなかった。
鎮痛薬を飲み, 自由に過ごしてるうち,
5時30分となった 。支度し, ドアノブに
手を掛ける。ドアを開け, 探偵社に歩く。
途中で見える川を歩き乍眺める。
飛び込む気にはなれなかった。自分が
飛び込むには, 綺麗すぎる川だった。
やがて探偵社に着く, 胸の奥にある
嫌な予感を抑え乍, ドアを開ける。
太「おっはよ~!!」
太宰は自分が定時に来ていることに
みんな驚くだろうと思い, 笑みを浮かべる。
国「お、お前が定時に来るとは…。」
敦「こ、これは幻覚ですか…?」
太「酷いね敦くん。」
予想通りの反応に太宰は嬉しくなり,
更に笑みを浮かべる。
やがて乱歩が来て, 与謝野が来て, 賢治くん,
谷崎兄妹が入ったところで探偵社の
全員が揃った。福沢は最初に居たようだ。
時計は現在6時15分。少しずつ日が
昇り始め, 爽やかな香りをのせて風が
探偵社の窓から入り込んでくる。
そこに福沢が事務室のドアを開ける。
探偵社全員のいるところだ。
国木田は福沢が視界に入ると
手を後ろで組み, お辞儀をすると
再度作業に取り掛かる。敦は軽く礼を
した後, パソコンのブルーライトを顔に
写しながら再度作業に取り掛かる。
谷「ちょっ…ナオミ…💦」
ナ「にいさまぁ〜!♡」
谷崎兄妹は目もくれずに
イチャイチャしており,
乱歩は机に駄菓子を広げ,
黙々と美味しそうに平らげる。
いつもと同じ, 変わらない日常。
だが一つ違うところがあった。
太宰が真面目に仕事をし出したのだ。
国木田もあっけに取られて呆然としていた。
国「あ、あの太宰が仕事を…?」
敦「あ、ありえません…。」
太「君たち酷くないかい?」
太宰は軽く突っ込み乍も
太「社長, おはようございます。」
福「あぁ, おはよう。」
と挨拶をした。だが福沢は
挨拶をしに此処へ来たのではない。
一つとても重大な”事件”があったのだ。
福沢は硬い顔をして口を開き, こう言った。
福「ポートマフィアの異能開業許可証が…
盗まれたようだ。」
その場が凍りつく。先程まで吹いていた
爽やかな風も, その場を避けるように止んだ。
国「それは誠ですか…社長… 。」
心外そうな表情を浮かべ, 目を丸くする
国木田に福沢は頷く。そして再度口を開き
福「ポートマフィアは敵だが, 前に協定を
結んだ筈だ。もしこの中に犯人がいるなら
名乗り出て貰いたい。」
その場がシーンとした。誰も手をあげない。
そして乱歩がこう言った。
乱「名乗り出ないなら、みんなの
鞄見て確かめようよ。」
福「そうだな。それが一番いい策だ。」
一人ずつ確認していく。まずは
提案者の乱歩。お菓子に新聞, 少しばかりの
ファイルとペン。探し物は見つからなかった。
次は国木田。ファイル, ペン, 書類, 乱歩に
あげる用のラムネ, 少しばかりの飴に,
付箋等, 真面目な中身だ。
他の探偵社員もそれぞれ確認し終わり,
最後は太宰。太宰は心当たりが無かったが,
仕方なく中身を見せた。
書類, ペン, ファイル, 中身が分からない薬,
恐らく頭痛薬か, 鎮痛薬だろう。
そして, “異能開業許可証”
太宰は目を丸くした。こんなの入れた覚え
など無い。探偵社員は太宰に視線を向ける。
国「太宰…。」
国木田が太宰を睨む。太宰は顔を伏せ,
太「ちが…ぅッ。」
小声でそう言い, 顔を上に向ける。
だがその声は誰にも届いて居ない。
探偵社員の太宰以外全員が太宰を見る。
太宰の目は真っ直ぐだった。だが,
太宰の頭脳なら, そんな表情を作る等簡単だ。
太「ねぇ…ッ?みんな…?」
太宰が震える足で少しずつ探偵社員に
近づく。そして手を伸ばす, 国木田に。
分かってくれる気がした。”相棒”だから。
だが…。
バチンッ…という音が鳴った。誰かが
叩いたのだ。それは, 国木田が太宰の
差し出した手を叩いた後の音だった。
太「ッ… 。」
痛かった。ポートマフィア時代に
痛い思いは沢山した。銃で撃たれたり,
鎌で切られたり, そのせいで痛みには慣れて
いた。だが, それより痛かった。手の痛み
じゃなく, それは心の痛みだった。
追い討ちを掛けるかのように国木田が喋る。
国「太宰… 。話しかけるな… 。」
他の社員も続いて話しかけた。
敦「太宰さん… 。近寄らないでください…。」
福「太宰…向こうに行っててくれないか…?」
なんでっ…!信じてよ…!!!
乱「太宰…。」
乱歩さんなら分かってくれる…!
乱「もう、目も合わせないでくれ。」
それが, 太宰が感じる地獄の始まりだった。
2300タップ以上!w
次の話は中也登場させたいな〜…。