テラーノベル
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7話目もよろしくお願いします!
スタートヽ(*^ω^*)ノ
学校中に放送開始のチャイムが鳴り響いた。
♪ピンポンパンポン一一
突然の放送に、生徒たちが顔を上げた耳を傾けた。
そして一一
マイク越しに聞こえてきたのは、 震えながらも必死なキヨの声だった。
『レトさーーん!!聞いてるかーー?
俺はレトさんが大好きだーーー!!』
校舎中が静まり返る。
『ずっと!!ずっと大好きだーーー!!!』
教室の窓際で。
廊下の途中で。
購買でパンを買っていた生徒も。
みんなが固まる。
『俺は!! ずっとレトさんと一緒にいたい!!』
手が震える。
心臓がうるさい。
それでも叫ぶ。
『毎日ずっとレトさんの隣にいたい!!!』
『レトさんは俺にとって大事な人だ!!』
胸の奥に溜め込んでいた気持ち。
ずっと言えなかった言葉。
それを、全部、 全部吐き出す。
そして、 キヨは大きく息を吸った。
(….すぅ)
学校中が固唾を飲んで見守る中、キヨは叫んだ。
『レトさん!! 俺と付き合ってください!!!』
♪ピンポンパンポン一一
キヨは震える指先でスイッチを切った。
放送室に静寂が落ちた。
校内も静まり返り、 誰も声を出せなかった。
そして――。
「うおおおおおおお!!!」
どこかの教室から歓声が上がった。
「言ったーーー!!」
「キヨやべぇ!!」
「マジかよ!!」
学校中が大騒ぎになる。
屋上ではガッチマンが頭を抱えながら笑い、
「あいつ、やりやがった……!」
牛沢も思わず吹き出した。
「本当にバカだな」
でも、 二人とも嬉しそうに笑っていた。
そしてその頃、 放送を聞いていたレトルトは
目を大きく見開いたまま立ち尽くしていた。
自分の耳を疑った。
だって…. 何度聞いても…
今の声は
間違いなく
大好きな人の声だったから一一一。
レトルトの顔は一気に真っ赤になった。
「なっ……!?」
耳まで熱い。
心臓が壊れそうなくらい鳴っている。
「あのアホ……!」
魑魅魍魎
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魑魅魍魎
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そう呟くと、レトルトは走り出した。
廊下を駆け抜け 階段を上がる。
息が切れても、 それでも止まらない。
そして一一
放送室の前まで辿り着いた。
一度深呼吸をして、勢いよく扉を開ける。
バンッ!
「キヨくん!!」
放送室の中にいたキヨが振り返る。
「何やってんだよ!!アホ!!」
レトルトは真っ赤な顔で叫んだ。
怒っているのか恥ずかしいのか、自分でも分からない。
その顔を見てキヨは安心したように笑った。
本当に嬉しそうに笑った。
そして次の瞬間、 レトルトを強く抱きしめた。
「うわっ!?」
レトルトは突然のことに身体が固まる。
そして、キヨの胸に顔が押し付けられる。
身体中が熱かった。
心臓が飛び出しそうだった。
キヨはそんなレトルトを抱きしめたまま、へへっと笑う。
そして、
『レトさん….大好きだ』
その一言に、 レトルトの目から涙が零れた。
嬉しくて、 苦しかった時間が全部報われた気がして。
ずっと聞きたかった言葉だった。
レトルトは震える手でキヨの制服を掴む。
そして小さく額を押し付けた。
「……アホ」
涙声で呟く。
「俺だって、ずっと、ずっと好きやったよ」
その瞬間、 キヨはもう一度強く抱きしめた。
『レトさん?』
キヨは真っ赤になったレトルトの顔を覗き込む。
『…..返事は?』
期待と不安が入り混じった顔。
さっきあれだけ大胆な告白をしたくせに、今さら緊張している。
レトルトはそんなキヨを見て、思わず笑ってしまった。
そして、 真っ赤な顔のまま小さく答える。
「……よろしくお願いします」
キヨは固まった。
言葉の意味を理解するのに時間がかかったらしい。
そして、
『やったーーー!!!』
放送室が揺れるほどの大声。
『レトさん!!!ありがとう!!!』
キヨは勢いよくレトルトを抱き上げる。
「うわっ!?」
『マジ!?ほんとに!?夢じゃない!?』
「ちょ、キヨくん!」
ぐるっと持ち上げられてレトルトは慌てる。
「やめろやーー!!」
『無理!!嬉しい!!』
「下ろせーー!!」
嫌そうに文句を言いながらも、レトルトは笑っていた。
今までで一番幸せそうに。
その時だった。
バァン!!!
放送室のドアが勢いよく開き、 二人は同時に振り向いた。
そこには 額に青筋を浮かべた生活指導の先生が鼻息を荒くして立っていた。
「こらーーー!!全身組ーーー!!!」
怒号が響く。
「お前ら何やってんだーーー!!!」
先生はさらに怒鳴る。
「校内放送を私物化するなーー!!!」
『やっべー!!レトさん、逃げるぞ!!』
キヨはそう叫ぶと、レトルトの手を掴んだ。
「えぇ!?」
『行くぞ!』
先生の怒鳴り声が後ろから飛んでくる。
「待てこらーーー!!! 逃げなーーー!!!」
キヨはケラケラ笑いながら走り出した。
レトルトも思わず笑ってしまう。
そして、 今度は自分から キヨの手を握り返した。
二人は笑いながら並んで廊下を駆けていく。
廊下にいた生徒たちが次々と二人に気付いて声を上げた。
「おっ!全身組だ!!」
「公開告白最高だったぞー!!」
「お前らやっぱぶっ飛んでんな!」
教室の窓から顔を出す生徒。
廊下で手を振る生徒。
校内中がまるでお祭り騒ぎだった。
「キヨーー!! レトルトのこと幸せにしろよーー!!」
「ヒューヒュー!!」
「末永く爆発しろーー!!」
『誰が爆発するか!!』
キヨが叫び返し、 周りはさらに大爆笑。
レトルトは恥ずかしくて顔を真っ赤にしながらも笑っていた。
「キヨくん、恥ずかしいんやけど!!」
『俺は嬉しい!!』
後ろからは、
「こらーーー!!全身組ーーー!!!」
先生が全力で追いかけてきていた。
『「先生ーーー!! 俺たち付き合うことになりましたーー!!」』
2人は声を揃えて叫ぶ。
「知らんわーーー!!!とりあえず、とまれーー!!」
先生のツッコミが炸裂した。
窓からは野次馬になった生徒たちが身を乗り出して歓声を上げた。
「おめでとーー!!」
「全身組おめでとーー!!」
「お幸せにーー!!」
その様子に先生は頭を抱えた。
こうなってしまうともう収拾がつかない。
二人はしっかり手を握り合い顔を見合わせて笑った。
心地よい風が廊下に吹き抜けていく。
まるで、2人を祝福するように一一一。
キヨとレトルトは、これから先もきっと変わらず騒がしくて 変わらず隣で笑い合って
誰よりも大切な人として、一緒に歩いていくのだろう。
長かった両片想いは たくさん遠回りしたけれど
ようやく終わりを迎えたのだった。
そして一一
ここからが、新しい「全身組」の始まりなのかもしれない。
その後。
もちろん二人は逃げ切れなかった。
階段を駆け下りたところで生活指導の先生に確保され、そのまま職員室へ連行された。
そして現在。
職員室のど真ん中に 二人は並んで立たされていた。
「放送室を私物化するなんて前代未聞だ!!」
先生の怒声が響く。
周囲の教師たちも苦笑いしている。
「校内放送で告白する生徒なんて聞いたことがない!!」
「しかも昼休みの全校放送だぞ!!」
「お前らは本当に……!!」
先生は頭を抱えた。
だが、 当の本人たちは
『すいませんでした〜』
キヨはどこ吹く風だった。
もちろん全然反省していない。
むしろどこか機嫌がいい。
レトルトは慌てて頭を下げる。
「ほんとにすみませんでした……」
申し訳なさそうな声に しょんぼりした表情。
完璧だった。
誰が見ても反省しているように見える。
だが、 長年この二人を見てきた教師たちは知っている。
キヨは聞いていない。
レトルトは聞いているふりをしている。
「はぁ。お前らなぁ!!」
先生は机を叩いた。
「少しは反省しろ!!」
『してますよ〜』
「してます!!」
2人は声を揃えて答えた。
その様子を見た先生は深いため息をついた。
「もういい……」
疲れ切った声だった。
こうして、 学校中を巻き込んだ前代未聞の告白事件は幕を閉じた。
――なお、後日。
**「放送設備の適切な使用について」**という全校集会が開かれたことは言うまでもない。
続く
コメント
5件
遂に結ばれた…!😭😭😭😭 好きぃ結婚してくれ~🥹ᩚ 次回も楽しみです!!🫶🏻︎♡ ̖́-

末永くお幸せになりやがれくださいだよコラ!!!!!!!! 学パロ世界で一番好きだから嬉しすぎる魑魅魍魎さんが書いてくれるなんて思ってなかったからマジで感情爆発しそうてかさっきしたししっかり二人結ばれたし青春エンジョイしまくってるしやっぱりBLって神なんだって再認識したてかガッチさんとうっしーメロすぎて無理死n ごめんなさい魑魅魍魎さんへの愛が爆発しました。 神でしたありがとうございました😭😭
やばやばやばやば!!😭💕💕💕 第7話、ついに来たーーー!!校内放送で告白とかマジで度胸ありすぎでしょキヨくん!!全校生徒の前であんなに叫ぶとかロマンしかなくない?!😍💖 レトルトが走って放送室に駆け込むシーン、そして二人が抱きしめ合うところで完全にやられた…「俺だってずっと好きやったよ」は反則級のエモさ!!🤧💘 最後に先生に怒られてるのに全然反省してない感じとか、まさに全身組って感じで最高でした😆✨ 続きが気になるーー!!お幸せに!!🎊