テラーノベル
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六話目に来ました
ここから主人公の復讐劇が始まります
それではどうぞ
下半身を蠢く死体の塊に変えられた私は、もはや外を歩くことすらできない異形となっていた。 だが、ここで朽ち果てるつもりはない。私は100回目の人生の主導権を握り返したのだ。この呪われた肉体を連れて、私は外の世界へ、この狂った輪廻のシステムを破壊するための旅に出なければならない。 そのためには、この姿を隠すための「人間の皮」が必要だった。 私は前世の記憶を貪るように検索した。 第38回目の人生で極めた『人体錬成』の禁術。第61回目の人生で世界最高峰と言われた『外科手術』の術式。それらを組み合わせ、私は自分の部屋の床で、自らの肉体を改造する「作業」を始めた。「――ウ、アア、ガッ……!」 麻酔などない。私は肥後守の刃を火で炙り、自らの下半身を形成する「前世の死体たち」の肉を、容赦なく削ぎ落とし、成形していった。 親友の腕の筋肉を裂いて足の腱へと編み直し、政治犯の歯を砕いて即席の骨代わりにする。肉を断つたびに、ドロリとした黒い血と、神経が焼けるような激痛が脳を貫いた。しかし、私は歯を食いしばり、自らの手で肉をこね、骨を叩き込み、無理やり「二本の足」の形へと縫い合わせていった。 仕上げは、部屋のクローゼットに残されていた、死んだ母親の古い衣類だ。 私は彼女の服の繊維をバラバラに解き、自分の血と脂を混ぜた特殊な糊(のり)で固め、新しい『人間の皮膚』を仕立て上げた。 完成した「偽りの足」に、その皮をパチパチとステープラーで留めるようにして、自分の肉体に固定していく。 数時間後。鏡の前に、一人の「普通の少年」が立っていた。 見た目は、どこにでもいる15歳の少年だ。しかし、その皮の下では、今も無数の死者たちの肉と内臓が、ズブズブと押し合いながら蠢いている。走れば皮が破けて中身が飛び出すかもしれない、あまりにも歪なレプリカの身体だった。 だが、これで歩ける。 私は荷物をまとめ、何年も引きこもっていた部屋の扉を、ついに開けた。 父親はすでに居間で干からびて死んでいた。私は振り返ることもなく、静まり返った村の夜道を歩き出す。 村の境界である古びた吊り橋に差し掛かった時だった。 暗闇の向こうから、一人の旅人が歩いてくるのが見えた。 その旅人は、私の姿を見るなり、信じられないものを見たというように目を見開いた。そして、自分の右手の平を私に突き出してきた。 ――そこには、私と同じ、人間の『眼球』の形をした痣が刻まれていた。「……おい、お前。何回目だ?」 旅人の口から漏れたのは、この世界の住人が知るはずのない、不気味な問いかけだった。
榎本くもり
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Sea Otter2026
38
NAL
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コメント
1件
うわっ、このグロ改造シーンすごすぎ……! 自分の肉を削いで死体のパーツで足を作り直すとか、痛みがビンビン伝わってきて鳥肌立ったわ。でも「これで歩ける」って決意がカッコよすぎる。最後の旅人の「何回目だ?」は完全に不意打ち。この世界のルールと主人公の輪廻がどう絡むのか、続きがめちゃくちゃ気になる🔥