目を覚ますと見慣れた天井
窓から差し込む太陽の光が眩しい
「今日は洗濯日和だ…」
朝の目覚めに幸福感を感じながら部屋から出た
そして、母さんのいるキッチンに足を運んだ
「母さんおはようございます」
「おはよう、アレク元気そうね…今日練習はできそう?」
「はい、問題ありません」
「大丈夫ならいいわ…朝ごはんを食べたら裏庭ね」
「分かりました」
僕の言葉を聞き安心した様に玄関を向かった
リビングで朝食を食べ僕は家を出た
♦︎ ♦︎ ♦︎
「人間の体には微弱な電気が流れているの」
「雷魔法はその電気を魔力を通し、魔法として具現化させる」
最初母さんに言われたこたはよく分からなかった
また、魔力を理解するのと同じく雷も理解しなければならない
何度も頑張るが全然できなかった
試しに、母さんが手本を見せてくれた
「落雷(ショート)」
母さんの言葉と共に少し離れた野原に雷が落ちた
僕は人生でこの時初めて雷を感じたのだ
周りの空気はピリつき、鳥たちが逃げていった
雷を見た村の人達はその場所に駆けつけていた
そこには父さんも駆け付けていた
「これが雷魔法…どう?」
「凄い力ですね…炎魔法とは違い、周囲にも影響を与える様な」
「そこまでわかるならもうできるんじゃない?」
僕は母さんに言われた通りにもう一度試す
イメージは、さっきの落雷…
手から標的に向かって放つ感覚…
「落雷(ショート)‼︎」
僕の放った落雷は僕の少し目の前に落ちた
周りの空気はピリつき母さんは驚いた顔をしていた
「驚いたわ…こんなに早く習得するとは思わなかった」
「まぁ..でも流石ね…」
それから何度も挑戦して雷魔法を習得した
母さんは僕が雷魔法を見せると泣きながら抱きしめてくれた
その時、僕の頬にも透明な雫が流れていた…
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