コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
もうそろそろ、家に帰らないといけない時間になってきた。
僕は、菜摘をギュッ! と更に抱きしめてから そっと離した。
「菜摘。今日はありがと…!嬉しかった!」
「侑里が喜んでくれたなら、、良かった…!!」
「うん!」
僕達は、ここまで来るとちょっと気まずくなっていた。
――僕達、付き合ってるのか… ってことは、僕は菜摘の「彼氏」…!?
何か慣れないな〜〜 嬉しいけどっ!
「もう帰んなきゃね… 帰りたくないなぁ…」
「そうね。だけど、私… 侑里に気持ちを全部伝えられて良かったわ!」
「僕も、全部伝えられたと思う…//」
「ふふっ。」
「! //」
「私、侑里の『彼女』なのねっ!嬉しい!!」
そうだ。菜摘からしたら、僕の『彼女』なんだ…!!
これから、ちょっと接しにくくなってしまうかも知れない。
まぁ、付き合えたんならそれで良い、と思っておこう。
・・・
そして僕達は、少し話してから家に帰った。
菜摘の家に遊びに行く約束をしてから――!
「っ…、、(菜摘の『笹』、気になるなぁ…)」
僕は、菜摘が「触らないで」と言っていた『笹』が物凄く気になっていた。
別に「触りたい!!」とかじゃ無いけど、どういう効果があるのかが気になるんだ。
――あれは、菜摘しか触っちゃいけない物何だろうけど…
――ちょっとぐらい、触らしてくれたって良いのになぁ…
でも、僕にでさえも触らせないってことは、菜摘の大切な大切な物なんだろう。
僕はこの気持ちをこらえて、家に入った。
「ただいま〜!」
「おかえりなさい!」
「え!?」
そう出迎えてくれたのは、母さんでは無く、檸檬ちゃんだった!!
「な、檸檬ちゃんが…!?」
「今から説明するよっ」
「う、うん…。」
僕は、檸檬ちゃんの話をずっと聞いていた。
――どうやら、檸檬ちゃんは僕の家を前から知っていて、遊びに来てみたかったらしい。
それで、僕が帰ってくる前に急いで家に入り、驚かせようとしたのだと言う。
「サプライズ的な??」
「そうそう!!侑里くんを驚かせたくてさ〜!」
檸檬ちゃんは明るくて、一緒にいると楽しい。時には、色々な人の支えにもなっている。
だけど今みたいに、面白くて楽しい一面もある。そういう檸檬ちゃんは、本当に良い人だ!!
サプライズをされたにも関わらず、こんなに冷静に考えている僕は初めてだった。
そんな僕に、檸檬ちゃんがツッコむ。
「ってか、侑里くん全然驚いてないじゃん! サプライズだったのにぃ…」
「なんかごめんね、、??」
「あはっ!別に良いんだけどさ〜〜」
「ははっw」
僕達はそう笑い合った。だけど… 檸檬ちゃん、何しに来たんだ…?
僕と遊ぼうとしているのだろうか。今日、僕は塾があるというのに…
ずっと遊んでるわけにもいかないし… そう思って、檸檬ちゃんに事情を話してみた。
「えぇ!塾行ってるの!?」
「ん?うん、まぁ。」
「えぇぇ!!知らなかった!!知らずに来ちゃったじゃん!」
「….ぷっ、…!!」
檸檬ちゃんはその事を知って、何だか寂しそうな表情をしていた。
どれだけ遊びたかったんだろう?想像するだけで笑えてくる。
僕は必死に笑いをこらえていたけど、ついに抑えきれずに爆発してしまった、、
「あははっ、あ、あははっっ!はぁ、、疲れたぁ、、あははっ!」
もう自分ですら、何に笑っているのか分からなくなってきた。
そして―― ひたすら笑い続ける僕を見て、檸檬ちゃんは口を開けて呆然としていた。
でも、何故だろうか。檸檬ちゃんまで笑い出してしまった。
「ぷっ、あはははっ!!はは、ハハッ!」
「…!」
僕は、笑うのを止めた。いや、止まってしまった。
檸檬ちゃんのバッグを見てしまったからだ。
檸檬ちゃんのバッグの中から、一枚の紙切れが落ちてきていた。
そこに書かれていたのは―――
〜ゆうりくんに告白するときの内容〜
ゆうりくん、この前は一緒に勉強してくれて、しかも私のまで手伝ってくれてありがとう!
〜〜〜〜〜〜〜
よろしくね。
「!(こ、くはく…?)」
僕の頭は、菜摘からの告白でしか埋まっていなかった。
もしかして… 檸檬ちゃん….
いや待てよ?
これは恋愛的な意味ではなく、何かを伝えるという意味の「告白」かも知れない。
隠し事でもしていたのか….?
そんな事も無いか… 僕は、数秒間固まっていた。
――すると、檸檬ちゃんが紙を落とした事に気付いた。
「ぁ…!!」
そう小さな声を漏らし、サッと紙を拾った檸檬ちゃん。
僕は、それを見逃さなかった…
その時、また独り言をつぶやいた。
「アブナ、バレルトコダッタヨ…。」
「!?」
『バレルトコダッタ』….
この言葉が、僕の頭から抜けなくなってしまった。
「告白」の意味を、今僕は考えたくない…
モヤモヤして、でも吐き出せない。
いつされるかも分からない。もしされたら、返事はどうすれば….
「侑里くん!塾いつ行くの??」
「ぁ、えっと、今から出るっ!!」
「そうなんだ!じゃ、ここで待ってても良い?」
「、リビングなら良いよ、!」
「ありがとう!」
僕は、檸檬ちゃんに『今から出る』という嘘をついてしまった。
後1時間ぐらいあるのに…
でも一旦、この家… いや、檸檬ちゃんから逃げたかった。
僕は、慌てて塾の準備をして、家を出た。
「はぁ…」
「(一旦公園にでも行くか…)」
逃げ場所として、まずは**【花道公園】**に行くことにした。