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「未読のまま、消えて」
「ねぇ、なんで返信くれないの?」
送信。
既読、つかない。
午前2時17分。
暗い部屋の中、スマホの光だけがやけに眩しかった。
私は今日も、“あの人”の返信を待ってる。
たった一言でいいのに。
『おやすみ』
それだけで安心できるのに。
なのに最近、
あの人はずっと冷たい。
学校では普通に笑うくせに、
LINEだと別人みたいだった。
『嫌われたのかな』
そう思うたび、苦しくなる。
でも怖くて聞けない。
聞いて、本当に嫌われてたら終わるから。
その時、通知が鳴った。
反射的にスマホを見る。
でも相手は、あの人じゃなかった。
『まだ起きてる?』
送ってきたのは、
クラスで一番関わりたくない人。
噂ばっかり悪い人。
女遊び激しいとか、
人の秘密握って笑ってるとか。
既読無視しようと思った。
でも次のメッセージで手が止まる。
『あいつ、お前のこと好きじゃないよ』
一瞬で血の気が引いた。
『は?』
すぐ返信する。
すると既読がついて、電話がかかってきた。
怖かったのに、出てしまった。
「こんばんは」
低い声。
ぞわっとした。
「……何が言いたいの」
「別に」
「ただ、お前可哀想だなって」
イラつく。
なのに切れない。
「今日さ」
「あいつ、他の女といたよ」
呼吸が止まる。
嘘だ。
嘘であってほしかった。
でもその直後、写真が送られてくる。
楽しそうに笑う、好きな人。
その隣には知らない女。
頭真っ白になった。
気づいたら泣いてた。
すると電話越しに、
小さく笑う声が聞こえた。
「ほらね」
「だから言ったじゃん」
「お前、俺の方が向いてるって」
その瞬間。
スマホに、好きな人から通知が来た。
『ごめん、寝てた』
遅すぎる。
ほんと、遅すぎるよ。
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