「はーい、どちらさ…!」
俺はとっさに後ろへ下がった。その瞬間パンッと爆発した。この気配…まさか。
「お前が一ノ瀬四季だな?」
「あぁ、そうだが…それがどうした?」
「なら、排除するまで。」
そいつは細菌で武器を作り攻撃してきた。だが俺はそれを回避して、蹴りをお見舞し吹っ飛ばした。吹っ飛ばした奴を追っていった。だが、
「おい、人の家のドア壊した挙句、息子をいきなり攻撃すんなよ…五月雨。」
そう言いながら親父が来た。
「お久しぶりです。桃瓦つ剛志先輩。」
「!親父いつの間に…」
「下がってろ四季。こっからは大人 の時だ。」
「ダメだ親父!!コイツは俺が殺る。」
そう言って五月雨に攻撃を仕掛けた。だが、避けられた。
「おい、下がれ四季。そいつは総士隊長だぞ!!」
「だからなんだ?コイツは親父も殺そうとしたんだ。黙って見ているわけねぇだろ。」
そう言って四季は殺気を放つ。
「なら…まずはお前からだ。」
五月雨が斬撃を使い攻撃した。だが四季はシールドを展開して防いだ。そうして乱闘が始まる。どっちとも譲らない戦いだ。そして四季は一瞬隙を作ってしまった。それに気づいた五月雨は攻撃をした。だが、当たったのは四季ではなかった。
「は?…親父…?」
そう、当たったのは剛志だった。
「おい、嘘だろ?親父…なんで…なんで庇った!!」
そう言って四季は剛志を抱き寄せた。
「なんでって…そんなの大事な息子だからだ…」
「はぁ、はぁ、親父…なぁ、嫌だ…お願い、生きてくれよ…」
四季は泣きながらそう言った。
「おい…五月雨。鬼の血ってだけで何もしてない…何もわからない…無抵抗の子供たちを殺しまくったその手で…我が子を抱けるか…?」
「…黙れ…!」
親父が死ぬ?やっと護れると思ったのに…また…また護られた…?何のために力をつけたんだ?何のためにここまでやってきたんだ?
「ははっ、四季。俺はもうお前の隣に居てやれない…だが、強くなってくれよ…。幸せを邪魔されないように…男同士の約束ってやつだ…。」
「何勝手に決めてんだ!!俺は諦めねぇぞ!!親父と『これから』の話がしてぇんだ!! 」
「ははっ、強くなったな。四季。いつかこうやって鬼と桃もこうやって肩を組んで生きられたからいいのにな…」
「あぁ、作ってやる!!だから、だから死ぬな!!なぁ、親父!!」
段々と親父が冷たくなるのを感じる。あぁ、また、護れなかった。いつも親父には護られてばかりだ。俺の何かが燃え上がっていくのを感じる。そっと親父を寝かせ、五月雨の方に振り向き立った。
「一度、俺から大切な人を奪った挙句まだ奪うというのか…お前は…なら、お前の命をもって償え」
突然、頭から流れてくる、始祖の記憶、先代炎鬼、先先代たちの記憶が…嗚呼、始祖たちもこんな思いだったのか…
「……!」
なんだこの威圧。とてつもない殺気を感じる。今こいつを野放しにしておくのは危険だ!!
だが、気づきた時にはあいつの姿が変わっていた。前髪が上げられ、後ろ髪は伸び、ウルフカットのようになり、毛先は赤黒く染まっていた。そして、目を開けばソイツの碧眼は紅眼に変化していた。
「さぁ、償って貰うぞ。五月雨!」
続きが気になって眠れないってコメントされたんで、続き書きました。人って描くのヌジー!
まぁ、そういうことなんでまた次回!!アディオス!!
コメント
33件
おぉいい!!!2度も父ちゃん傷付けんなよ!!
お父さん、我が子かばって・・。父さんのタヒがきっかけで四季君ついに、覚醒しちゃったね!読んでて泣けた(o;ω;o)マッシーお疲れ!続きが楽しみ!
うぉあ!父ちゃん!(お前の父ちゃんじゃねぇ)