「え?めめが記憶喪失?」
9人での仕事の日
午前中にちょっとした不幸なハプニングが重なって脳震盪で倒れためめが、病院で目覚めたと連絡があって安堵していたところに衝撃の報せが入った
付き添っていったマネージャーによれば、
「直近2〜3年の記憶がないですが、一時的なものですぐに戻るらしいです。体はなんともないらしいので、とりあえず夕方に連れて帰ってきます」
とのことだった
メンバーも知っているが、俺と目黒は付き合って2年ほどが経つ
「翔太、目黒の世話はお前に任せるけどいいか?」
「うん…」
照に聞かれてそう答えるが、その頃ってまだ付き合ってなかった気がするんだよな
俺で大丈夫なんだろうか
めめが戻ってきた
みんなの変化に驚いてはいたものの、大きな外傷がないのは本当のようで、元気に話す様子に安心した
なんとなく気が引けて後ろの方にいた俺は、みんなと話すめめを眺めていた
ふいに目が合った
瞬間、弾かれたように駆け寄ってくる
「しょっぴー!」
「う、うん。めめ、大丈夫か?」
「……ものすごく綺麗になったんだね」
「……はっ?///」
「えー、今のしょっぴーも可愛いけど3年経ったらこんなに魅力的になるんだね〜」
「いや、ちょっ…!めめ!」
「肌がさらに綺麗になってない?明るい髪色も似合ってるね」
「ちょっ、まてって、めめ!」
「しょっぴー、すき。大好きです。俺と付き合ってください」
「めめ!!ストップってば!!話きけ!!」
めめのマシンガントークに3年前を思い出す
そうかそれくらいの時期なのか、と項垂れるとメンバーが口々に面白がる
「そーいえば、3年前くらいか、ちょうど笑」
「めめの翔太好き好きアピール期」
「いやー、あれをまた見れることになろうとは」
「会う度に追いかけ回して言ってたもんね」
「翔太もめめのことは満更でもなかったのに、あまりにみんなの前で言うから照れちゃってねー!」
口々にメンバーが言うのを睨むが、みんな面白がって笑うばかりだ
「はぁ、めめ、よく聞け。今は3年後で、俺たちはもう付き合ってる。俺はちゃんとお前に想いを返した。だから、そんなに言わなくてもいい」
「え!そうなの?翔太くん俺のこと好きになってくれたの?嬉しいんだけどー!」
テンションの上がっためめがガバッと抱きついてくる
「だぁ!もう!離せって!」
「無理に決まってるじゃん、嬉しすぎるもん」
「離せったら!離さないんだったら、今日連れて帰ってやらないぞ!」
そう叫ぶと、めめは渋々といった感じでようやく体を離した
コメント
2件
出だしからラブラブ全開…!
