テラーノベル
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思ったより低い声が出た。
「溜め込み過ぎや。自分のことくらい、ちゃんと守れ」
少し沈黙が落ちる。
らっだぁは、いつもの笑い方をした。
「きょーさん、心配性すぎ。ほんとに平気だからさ」
……あほか。
「お前な、」
言いかけて、やめる。
今ここで全部言っても、多分意味ない。
昔からそうや。
こいつは、自分の限界が来るまで抱え込む。
限界がいつ来るかすらも、気付いてへん。
「……無理すんな」
それだけ言う。
らっだぁは少しだけ目を細めて、それから肩をすくめた。
「はいは〜い」
「ほんまに分かっとるんやろな」
「分かってるよー」
「それ言うやつ大体分かってへんねんで」
「そんな勝手にフラグ立てられましても」
「お前いつも自分からフラグ回収するやんけ」
「確かに」
「認めるんかい」
軽い。
でもまぁ、これでええ。
「ほな戻るわ」
「はーい。気をつけてね」
「30mの距離を歩くのに気をつけることあるんか?」
「あるでしょ。窓が開いててそこから時速200kmのボールが飛んでくるとか」
「あまりにも限定的な状況すぎん??」
「まぁまぁ。じゃあねー」
「ん、またな」
背を向けて歩き出す。
……ほんま、昔から変わらん。
誤魔化すのも、耐えるのも、あいつの癖や。
どうせ、また勝手にどっかで自己犠牲しとんのやろ。
⋯俺は、それを救えない。
背後から、教室のドアが開く音が聞こえる。
多分もう、いつもの顔に戻っとるんやろな。
俺の言うことなんて、どうせ聞かんし。
⋯けどな、らっだぁ。
お前、自分で思っとるより分かりやすいで。
ほんまに大丈夫な奴は、あんな顔せぇへんねん。
NEXT=♡1000
尺伸ばすの難しい…
コメント
3件
もう神 だったので 10000までいかせちゃいました … ほんとにがんばれ …((
ふゅう@低浮上
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