HRが終わり
重岡『なあなあ!俺、重岡大毅!これからよろしくな!』
〇〇『あ、うんっ!』
重岡くんの勢いにビックリしてしまった。
すると、隣から
神山『佐野さんやっけ?俺、神山智洋。よろしく。』
〇〇『神山くん、よろしくね!それと、今朝はありがとう。本当に助かった!笑』
神山『いや転校生なら別れへんと思ったからお礼は要らへんよ。』
重岡くんとは正反対の見た目の神山くん。
なんかすごいな〜
また、隣から話しかけられた。
重岡『えっー!神ちゃん佐野さんに会ったことあったん?!』
神山『おん。朝な』
すると、重岡くんが距離を詰めて私の耳の近くに顔を寄せてきた。
重岡『神ちゃんのこと…怖くないん?…』
〇〇『えっ?何で?』
別に怖くないけど笑
だってここ『不良校』で有名やんか笑
覚悟して重岡くんも神山くんも私も来たんやから。
重岡『えっ、知らへんの?』
佐野さん、神ちゃんのこと知らんのや…
〇〇『え?何かあったん?』
重岡くんに聞き返すと
神山『佐野さん?』
重岡くんに聞き返したら神山くんに遮られてしまった。
まるで、聞かれてはいけないかのように。
仕方なく神山くんの方に体を向ける。
神山『佐野さん、教科書あるん?』
〇〇『あっ!ない!笑』
重岡『佐野さん、俺の貸すで?』
〇〇『えっ!いいの?』
神山『いや、しげはええよ。俺が見せるから。』
〇〇『神山くんもいいの?』
なんか私って恵まれてるな〜
重岡『いや神ちゃんはええよ!テスト近いんやし!』
佐野さん
やっぱり美人やし可愛ええな〜
少しでも俺のこと知ってもらわな!
〇〇『えっと…』
神山『しげが貸したらしげが困るやろ?やから、俺が見せる。』
もしかしたら、〇〇ちゃんかもしれへん。
てか、佐野さんの自己紹介で
『佐野〇〇』としっかり言っていた。
〇〇ちゃんと苗字が一緒や…
『佐野』って言う苗字は結構多いかもしれへん。
でも、〇〇っていう名前はあまりおらへん。
同姓同名はおらんと思う。
やから、『佐野〇〇』は
〇〇ちゃん。
〇〇『んー?』
なんだこれは笑
重岡『いや神ちゃんは頭ええんやから俺が貸すで!』
俺の方がアホやし、神ちゃんは貸さんでええのに…
神山『いや、俺が言い出したから俺が貸すで!』
でも、なんで重岡くんも神山くんも
私に教科書を見せるのに
争うんだろ?
〇〇『2人ともありがとう。でも…』
重岡&神山『佐野さんはどっちの借りたいん?』
〇〇『あのさ、そろそろ苗字やなくて名前で呼んで欲しい//』
自分でも言うのはなんやけど、恥ずっ!!
重岡『えっ?!いいん?!』
照れてるの可愛ええ〜
神山『えっ?!ほんま?!』
照れてる顔、久しぶりに見たかも。
〇〇『うん!笑 〇〇って呼んで!』
重岡『わかった!なら、俺のこと『大毅』って呼んでや!』
〇〇『えっ…』
重岡くんの下の名前『大毅』って言うんや
かっこよ!
神山『やったら、俺のことは『智洋』って呼んでな!』
神山の下の名前『智洋』って言うんや
重岡くんもやけど下の名前、初めて知ったわ〜笑
〇〇『でも、まだ呼びずらいかも…』
神山『やったら、〇〇ちゃんが慣れるまで『くん』付けでええよ。』
重岡『そやで!さ、〇〇ちゃん!』
〇〇『あっー!今、佐野って言おうとしたでしょ!!』
重岡『アヒャヒャヒャ!』
〇〇『何で笑うの!笑』
言っている自分も笑ってしまう。
神山『そろそろ授業始まるでっ!』
重岡&〇〇『えっ!?もう?!』
神山『濱ちゃん来るで。』
しげと〇〇ちゃんの息がそろって発言したことに
少しモヤモヤした。
ほんまに君は〇〇ちゃんなん?…
本人には聞けへん。
もし、本人に聞いてしまえば…
嫌われる…
怖くて聞けへんよ…
いつもいつも
〇〇ちゃんは今、何してるんかな?
って一人考えて笑顔になってた。
今考えれば…
離れ離れになったのは俺のせいや…
男なのにちゃんと〇〇ちゃんを守れへんかった…
女の子に庇われるとか
俺…かっこ悪る
——–キリトリ線——–
次回!神山くんと〇〇ちゃんの過去が明らかに?!
〇〇ちゃんの記憶はいつ戻るのか?!
今日の写真はこちら!
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