○○side
私には男の子の幼馴染がいた。
でも、顔だけ忘れてしまった。
声は覚えてるのにどうして?…
何かがおかしい。
何かが起きたはず。
でも、誰も教えてくれない。
(10年以上前)
男の子『○○ちゃんっ!!』
そう言って男の子は私に駆け寄って来る。
○○『どうしたの?□□くん?』
男の子『これっ!…//』
そう言って手渡されたのは
緑色のストーンがついたペンダントだった。
○○『わぁ〜ありがとっ!□□くんっ!』
男の子『ええよ//これからも好きでいてええかな?…//』
○○『うんっ!もちろん!』
男の子『おおきに//』
この時の私は分かっていなかったんだ…
“これからも好きでいてええかな?”って□□くんが言ってた意味を。
私は、ただの友情とかそんなもんだと思っていた。
この時までは…
(現在)
今は友情なんかじゃなかったと思っている。
□□くんに会えなくなって
あぁ…これが恋なんだなぁって今更気づいた。
私の初恋は□□くんだった。
なのに、名前も顔も覚えてない。
こんなに好きなのに…大切な人なのになんで思い出せないの?…
本当に大切な人ほど思い出せないと聞いたことがある。
これはそういうことだったんだと今更思う。
今更じゃ遅いけど私は今でも好きだよ。
ねぇ□□くんは今、どこにいて
何をしているの?
そう聞いても帰って来ない訳で…
そんなことを考えていると重岡くんに話掛けられた。
重岡『○○ちゃんっ!!』
○○『ん?あ、重岡くん。』
重岡『部活とか入らんの?』
○○『一様入ろうかな〜とは思ってるよ。』
神山『やったらさ…』
○○『ん?』
重岡『神ちゃん、どうしたん?』
神山『ダンス部とかどうかな…?』
○○『えっ?!ダンス部?!』
重岡『神ちゃんマジで言ってるん?!』
神山『本当やで?笑』
○○『でも、私ダンスできないよ?笑』
そう笑ってみたものの神山くんはまだ、話を続ける。
神山『部員やなくてマネージャー、』
重岡『えっ?マネージャー?』
どういうことやねん…
今までダンス部はマネージャーなんておらんかった。
なのになんで今更…
神山『俺たち7人で活動してんけど、人数足りへんくて💦』
重岡『ん?何の人数やねん。』
神山『しげ…』
俺はすぐに気づいた。
神ちゃんの様子が少し変や。
○○ちゃんをダンス部に入れるために必死のように見える。
神ちゃん、何考えてるん?
俺にはこれぽっちも分からへんかった。
○○『まぁ、私は別にいいよ。ダンス部のマネージャーやること。』
神山『えっ!ほんま?!』
重岡『えっ…』
神ちゃんを見ると○○ちゃんの手を掴んでいた。
は?なんで?
そう思った時には○○ちゃんに近ずいていた。
神ちゃんから手を離し、俺と手を繋がせ教室を足場屋に出た。
神山『えっ、しげ?!』
後ろから神ちゃんの引き止める声がするけど気にせえへん。
今は○○ちゃんを俺のもんにしたい。
そんな嫉妬と独占欲で○○ちゃんを連れ出して来てしまった。
○○『ちょ!!重岡くんっ!』
重岡『あっ、ごめん!』
誰もいない階段の踊り場まで来る。
○○『…重岡くん、何か変だよ?どうしたの?…』
私が聞いてもなかなか重岡くんは口を開かない。
○○『ねぇ、重岡くん…』
重岡『好きやねん…』
○○『えっ…』
気づいた時には、重岡くんの匂いに包まれていた。
いわゆるハグ。
途端に恥ずかしくなった私は
○○『重岡くん…?』
重岡『俺…好きやねん…』
○○『ん?何が?』
ここまで言えば分かるやろっ!
と思ったのに○○ちゃんは気づいてへん。
○○ちゃんって鈍感なんや〜
新たな一面を知れて嬉しくなった。
重岡『俺が好きなのはっ…○○ちゃんやねんっ!//』
○○『えっ?!私?!』
思いもよらない重岡くんの告白に固まる私。
ここで告白しないでよ〜笑
と思う気持ちと
何故か神山くんのことが頭に浮かぶ。
何故か知らないけど神山くんは□□くんと似ている。
声とか雰囲気とか。
でも、この世界にはそっくりさんが3人いると聞いたことがある。
それかもと思ってしまった。
でも、それは本当。
そっくりさんでもなんでもない神山くん。
私の初恋の神山くん。
でも、この時の私は知らなかった…
それが本人だって…
——–キリトリ線——–
次回!重岡くんの○○ちゃんに対する気持ちとは?!
神山くんは○○ちゃんの存在に気づき始めている…?
今日の写真はこちら!
コメント
6件
もうほんとに毎回キュンキュンしちゃうって...✨️✨