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オリーブオイルに誘われて私は、目を覚ました。セレン「懐かしいわねこの香り」
あの人の髪も、こんな匂いだった。
私は、シンプルな木製の枠のベンチのようなベットで起きた。
セレン「この時代の服ってこんな感じだっけ?なんか、高級でめちゃくちゃまとわりつく、特大のブランケットを全身に巻きつけて歩いているみたい(汗)」
生々しく地響きのような歌声が聞こえ来た。
勝利の歌が聞こえてくる。
セレン「あ!遅刻!、、。」
思わず、反応してしまうのを堪えた。
セレン「せっかくだから見に行ってみようかしら」
セレン「この時代のオリンピックは、基本的に、女性禁制だから」
私は、男性に魔法で変身した。
セレン「これ、こんなに、開放感あったっけ?」
私は、この服を着ているとき。ゼウスの事を思い出した。
セレン「あのエロジジイ、、。って、早く行こうっと!」
私は、銀の、、。じゃなくて、徒歩でオリンピック会場に向かった。
月の女神セレーネをみあげるセレン
セレン「(あ、あの馬、ちょっと左に寄ってるわね。私ならあそこでハンドル(手綱)を切るんだけどな…)」
そんなことを思いながら、オリンピック会場に着いた。
スタディオン競走の開始合図が響いた。
選手が全力で走る。
歓声が上がる。
セレン「(懐かしいわね)」
あの夜も、私は空から見ていた。
あの違和感を無視しなければよかった
月を見ながら少年が言う
少年「Ἆρ’ ἐκείνη ἡ Σελήνη ἐστίν; Ποῦ δ’ ἐστὶν ὁ Ἐνδυμίων;」
(あの方って、セレーネ様だよね?エデュミオン様は、どこにいるの?)」
月だけが、何も知らない顔で光っていた。
セレン「(ミオン!)」
呼吸を止める。
胸が締め付けられる。
ミオンは眠ったのではない。
私が、油断していた。
あの夜も、私はいつも通り空を渡っていた。
少しだけ、違和感はあった。
でも、たいしたことはないと思った。
いつも通り、夜は終わると。
あの時の私は、それが悲劇になるとは思っていなかった。
私は、不意にミオンとの幸せな時間を思い出した。
2人で飲んだ、喫茶店の紅茶。
2人でふざけあったあの旅館。
ミオンは、村人に殺害された。
あの夜がなければ。
それだけでよかったのに。
セレン「ミオン、、。」
競技は続き、勝者は讃えられ、夜は更けていく。
それでも、私の時間だけは、あの夜で止まったままだ。
第1シーズン完結後3日