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#鬱展開
Mist-404
399
#mmmr
零
177
【 ずっと一緒 】
up × lt (♀)
あんまり左右関係ないかも
内容暗い
死ネタ
mmmr様の二次創作です
御本人様には関係ありません
地雷の方はUターンお願いします!
__ lt side __
病室の窓から差し掛かる柔らかい夕日の光に、貴方の姿が照らされた。
ただの幼馴染みでしかない貴方が、白いカーテンをシャッっと閉めたせいで、夕日は見れなくなってしまったけど。
up「…病気、悪化してるらしいね」
lt「……」
up「聞いたよ、また発作が起こったって」
lt「……」
沈黙が流れる。
私が黙るから。
別に黙りたくて黙ってるわけじゃない。
なんとなく、あの子の前では素直になれないだけだ。
lt「そう言えばさ…」
でも今日は一つ話題があった。
私はベッドの上から、病室に取り付けられている机を指し示す。その上には、窓の外の夕日よりも紅い果物が置かれていた。
lt「あれあげるよ」
up「……りんご?」
lt「うん」
lt「知ってる…?りんごって健康にいいんだって」
up「それならltが食べた方がいいよ」
lt「いいよ、私は」
lt「upも知ってるでしょ?こんなんで治るほど、私の病気は軽くないって」
up「でも…」
lt「だからupに食べてほしい」
lt「私の分も元気でいて」
lt「…お願い」
up「………分かった」
lt「はぁ…」
あれから特に話すこともなく、面談時間が終わりあの子は帰ってしまった。
また一人ぼっちの夜が始まる。
lt「ゔッ……」
全くの気配なく、急に心臓がバクバクと痛み出しす。
私の心臓は、分かってはいたが随分と勝手なようだ。
lt「はぁ……はぁ………」
病室にはしばらく、ナースコールとバイタルの音が鳴り響いていた。
夜の景色に林立する住宅街。
その一角にある一部屋に、貴方は住んでいた。
ただ呆然と、病院からの電話を聞いて。
下半身のなくなった私は、宙に浮かんでそんな様子の貴方を見つめていた。
up「lt……」
電話をかけ終わると、生気のないあの子は、ずるずると体を引きずり、テーブルの上にあるりんごを手に取った。
そして私を悼むように、ゆっくりと林檎をかじった。
よく熟れた紅い皮は、薄暗い部屋の照明を反射して、ぼんやりと夕焼け色に光っていた。
その美景に惹きつけられたのは束の間。
up「ッッ……!?!」
あの子は真っ青な顔をして、その白く美しい首を押さえている。
毒だ。
私が毒を盛ったのだ。
別にあの子を苦しめたいわけじゃない。
そうじゃないけど、恐ろしいのだ。
死ぬのが。
苦しむのが。
辛いのが。
一人になるのが。
だからあの子を道連れにした。
小さい頃からずっと一緒にいたから。
私は仲間が欲しかっただけ。
一人ぼっちが寂しかっただけ。
すごく、怖い。
私のわがままが詰まった禁断の果実。
それを口にしてしまったあの子は、もう助からない。
それを知っているのは私以上にいないはずないのに、気づいたら私は、あの子からりんごを取り上げようと腕を振り回していた。
死ぬのは嫌だけど、だからこそ貴方を死なせたくなくて。
自分がやったことなのに、今更後悔なんてして。
私は泣きながら必死に赤い果実を掴もうとした。
それでも、幽体化した私の手は、どんなに振ったとしてもりんごをすり抜けるだけ。
lt「ぁ…、…」
あの子が倒れた。
泡を吹いた。
毒がまわり始めた。
即効性の毒が。
私は絶望の底に落ちた。
目の前が真っ暗になった。
涙が止まらなかった。
止めどなく溢れる涙が。
とにかく叫んだ。
喉が枯れても叫んだ。
涙と混ざって声が出なくなっても。
永遠に叫び泣いた。
許されることじゃないのに。
「笑、嬉しい」
私の後ろから声が聞こえた。
まさか、とは思った。
「ltがこんなに悲しんでくれるなんて」
私の首に腕が回された。
それは愛しいものを抱きしめるかように穏やかで、でも鎖のように力強くて。
「これでやっと、」
その次の言葉は、耳元で囁かれた。
それは甘美的で、魅惑的で。
声から漏れ出る濃密な狂気に満ちていた。
「ずっと一緒、だね?♡」
コメント
5件
りんごの花言葉は「選ばれた恋」「優先」「好み」「選択」...辛い
りんごの花言葉は…?
うわ…これ、めちゃくちゃ重い回だったね…。ltの病気の描写とか、幽体になってからupを見つめる視点の切なさがすごく伝わってきたよ。特に「一人になるのが怖い」って気持ちから毒を盛っちゃうところ、狂気と純粋な愛情が混ざっててゾッとした…。最後の「ずっと一緒」の笑顔が怖くて美しくて、鳥肌立った。 MIRANさん、こんなに重くて繊細な感情を描けるの、本当にすごいよ…。読んでて胸がぎゅってなった。次も楽しみにしてるね🌙