テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#さのその
#BL
_1x1a
191
#さのじん
もう今日でCW終わりですか…😮💨
あっという間😭
それでは👋
黒「あぁ、可愛い……。やっぱり君は、その姿が一番僕に似合っているよ」
黒山が冷酷な笑みを浮かべ、床の仁人へと手を伸ばす。
勇「させっかよぉぉぉ!!lll」
俺は黒山の手を強引に弾き飛ばすと、床にいた仁人を素早くすくい上げ、自分の学ランの胸元にすっぽりと滑り込ませた。
仁「にゃ、にゃあ……っ」
学ランの中で、小さな体がガタガタと震えている。
俺はボタンを上まで留め、外から仁人の姿が見えないようにしっかりと片手で抱え込んだ。
黒「……チッ。往生際が悪いな。そいつは僕のものだ。返しなよ」
勇「誰が返すかよ。こいつはお前のモノじゃねぇ。……今は、俺が預かってんだよ」
黒山の綺麗だった顔が、不快そうに歪む。
だが、俺は一歩も引かない。雨の中で怯えていたこの小さな命を、こんな冷たい目の男に渡せるわけがなかった。
黒「ハッ……いいよ。雨が降っている間、その姿の仁人はただの『お荷物』だ。君がいつまでその気味の悪い猫を可愛いがっていられるか、見ものだね」
黒山は吐き捨てるように言うと、激しい雨の中へと去っていった。
バタン、とドアが閉まり、静寂が戻った部屋に激しい雨音だけが響く。
しばらくして雨は止んだが、学ランの中の仁人は、一向に人間の姿に戻る気配がない。
勇「おい、仁人……? 雨、止んだぞ?」
学ランのボタンを外すと、中からひょこっと白い小さな頭が覗いた。
仁人は大きな瞳を潤ませたまま、「にゃあ……」と力なく鳴いて、俺の胸元にギュッと鼻先を押し付けてくる。
仁「にゃ〜う……」
もちろん言葉は分からないが、寂しがり屋な甘え癖は人間の時と同じだ。
女の子恐怖症の俺だけど、この小さな温もりだけは、なぜかちっとも嫌じゃない。
勇「……しゃあねぇな。12時まで、ここで大人しくしてろ」
それからの数時間、俺は小さな子猫をずっと膝の上に乗せて過ごした。
お皿にミルクを入れてやると美味しそうに舐めたり、俺の指を小さな肉球でぎゅっと掴んだままウトウトしたり。
不器用なりに一生懸命お世話しているうちに、胸の奥がなんだか温かいもので満たされていく。
そして、夜中の11時59分。
ベッドに入り、俺の腕の中で丸くなって眠る仁人をじっと見つめていた。
チクタク、と時計の針が重なり――携帯の画面が【0:00】を表示した、その瞬間。
ポフッ、と静かな音がして、腕の中に一気に「人間の質量」が戻ってきた。
勇「うおっ!?」
仁「ん……ふぁ……あ、戻った……」
大きめのニットを着た仁人が、俺の腕の中にすっぽりと収まる形になり、お互いに至近距離で目が合う。
一瞬で部屋の温度が上がったように、顔が真っ赤に染まった。
勇「お、おい! 戻ったなら早く離れろ! 狭ぇよ!」
仁「う、うんっ! ごめんっ!」
慌てて布団の端へ転がっていった仁人は、自分の人間の手を凝視しながら、ぽつりと呟いた。
仁「あの……勇斗。さっき、黒山さんにひどいこと言われて怖かった。でも、勇斗がずっと抱きしめててくれたから、僕、すごく安心したの」
はにかむように笑う仁人の顔は、月明かりに照らされて、なんだか少し眩しかった。
勇「……別に。俺の家に入れた以上、勝手に連れて行かれたら寝覚めが悪いだけだ」
照れ隠しで布団を頭まで被ると、仁人は布団の上からトコトコと近づいてきて、俺の腕のあたりをキュッと掴んだ。
仁「勇斗。僕、もっとちゃんとお手伝いできるようになるから。だから……まだここにいて、いい?」
布団の隙間から覗く、不安そうに揺れる大きな瞳。
出会ったばかりの、まだお互いのことを何も知らない俺たちだけど。
勇「……お玉の持ち方から、もう一回教えてやるよ。だから、そんな顔すんな」
仁「うんっ!」
パァッと嬉しそうに笑う仁人を見て、俺の心臓が、ドクンと少しだけ大きな音を立てた。
この居候とのドタバタな毎日は、どうやら思ったよりも、長く、深いものになりそうだ。
fin
コメント
1件
え〜〜第4話も尊すぎてもう無理なんだけど!!?!?!? 学ランの胸元に仁人隠して「俺が預かってんだよ」とか言っちゃう勇斗、かっこよすぎて鼻血出るかと思った😭💕 黒山さんの余裕ぶった感じとギャップ良き…! そして人間に戻った後の「安心したの」から照れ隠しの布団被りまでの流れ、まさに**青春の宝石箱や〜〜!!** お玉の持ち方から教えるって台詞にグッときた……この二人の距離感、まだまだ見ていたいです!!続き楽しみにしてます🔥💖