⚠️この話はポケモン×カンヒュのクロスオーバーです。
※旧国注意、あらすじ必読。
怪我描写あり。
最初ナチ日帝風味に見えるかもしれないが
恋愛感情はない。
「さぁ来い異形め….
この大日本帝国が相手だ!!!!」
刀を構え、後方で治療中の旧国達を庇うように立ちはだかった日帝。
「デンショッ!!!」
異形が素早い動きで日帝の後ろに回り込んだ。
「ッ!!」
慌ててその場から飛び退ると、
さっきまで日帝がいた場所に雷が落ちる。
稲妻使いか…..厄介な!!
もう一度体制を立て直し、再度斬りかかる。しかし今度は避けられてしまった。いつまでもこうしている訳にはいかないというのに……っ!
「これなら……どうだ!!!」
ダァン!!!!と軽い地響きがする程の勢いで踏み込む。
「はぁっ!!」
「デジジ!」
しかしまた避けられる。だが “それでいい”。
「隙あり」
ばっ!と左手に潜めた砂を掛ける。
異形は驚いて、コードの束のような手足(?)をブンブンと振り回す。そして……
「ジジッ!?」
いつの間にか、日帝が目の前から消えていた。と思ったその時。
上空から異形に陰が落ちた。
「─────────屍ね。」
空から舞い降りた銀色の一閃が異形を貫く。
異形はその場に、崩れ落ちた。
「はぁッ、はぁッ……」
ガチャン、と持っていた刀が地に落ちる。そして辛うじて呟けた一言。
「勝っ、た………….」
後ろには重症の旧国達。それを取り巻く硝煙と
瓦礫の山。
勝ったと言うにはあまりにもギリギリなその光景。しかし日帝の心は清々しかった。
だって、この手で先輩や父を守りきることが出来たのだから。
「先輩!皆は無事ですか?今治療しま「避けろ日帝!!!!」……え」
そこにあったのは先輩の逞しい胸板。
そして硝煙の匂いに混じった、先輩が愛用している香水の香り。
そして……青く輝く紫電の雨。
ドォオオオオオオン!!!!!!!
目が覚めると、
私は先輩に抱きしめられたまま寝転がっていた。
しかし何かがおかしかった。先輩が不自然にぐったりしている。何故だ?先輩は生きて………..
「…………….せん、ぱい?」
ちょっと待て。頼むから待ってくれ。
これじゃまるで……まるで………..
「起きて下さいナチス先輩!!!ナチス先輩ッ!!!!」
「日帝……」
掠れきった声。声帯も麻痺しているのか、酷い声だ。
「先輩、何故……何故私を庇ったんですか!!!あなた無しでドイツくんはどうするんですか!!!!」
「旧国が逝こうが、世界に変わりはないだろう…
それより、私にとって大事なのは……」
“同志を、仲間を守る決意だ。”
「……!!」
「元枢軸国のリーダーとして、
後輩を守らない訳にはいかないだろう?」
「せん、ぱ………..」
「そう泣くな。周りの奴らだって同じ事だろう?
イタ王だってお前を真っ先に庇ったし…ソ連は露帝をサポートしていた」
だから、泣かないでくれと?
此処から逃げろと?
「彼奴らの思いを無駄にするな。お前は逃げるんだ。
……..だから行ってくれ、私の愛しい後輩」
先輩はそう言って意識を落とした。
もう、言葉も無かった。
「………..」
先輩を襲った異形は、先程私が倒したはずのアイツだった。
ヤツは、私の目の前に来てエネルギーを貯め始めた。
「デジジジ……!」
「………..」
もういいか。
どっちみち全滅していたのなら、これ以上抗う
必要も無いだろう。
私は諦めて、目を閉じた。
その時だった。
「ピカチュウ!!10まんボルト!!!」
私と異形の間に、何者かが割って入った。
そのシルエットはよく見覚えがあって……
「大丈夫ですか、父さん!!!!」
視界に映ったのは、
紺色のスーツに身を包んだ華奢な背中。
何故お前がここに居るんだ……?
「もう大丈夫です。よく戦ってくれました」
バチバチと紫電を散らす黄色いネズミを従えて、
“主人公” は目の前のモンスターを見据える。
「どうも。父さん達を傷付けて楽しかったですか?
……まぁそりゃ、楽しかったんでしょうね」
低い声音で自問自答する日本に対し、
モンスターはまるで威嚇するかのように火花を撒き散らした。
黄色いネズミも唸り声を上げて、全員の前に立ちはだかる。
「ここからは私が相手です。
覚悟しろ、”デンジュモク”。」
次の瞬間、青色と黄金色の電撃が激しくぶつかり合った。
世界級の電撃戦闘は、これを合図として始まったのだった。
一方、にゃぽんと韓国side:
「はー危な…後ちょっとで○んでたとこだった」
ふぅ、と一息つくにゃぽん。
その下には、傷だらけのバンギラスが目を回して倒れ伏していた。
「お疲れ様ニンフィア♪キズぐすり使ったげるからもうちょっと頑張ろうね」
だいぶボロボロになった相棒の体に、キズぐすりを吹き付ける。
少し沁みて痛そうだが、それくらいで音を上げる子じゃないので大丈夫だろう。
「おーい北欧組〜!
めっちゃ砂煙飛ばしちゃったけど大丈夫〜?」
「「「「俺達よりまず自分の心配しろ!!!!」」」」
砂煙をモロに被って、みすぼらしい姿になった
北欧組が叫ぶ。
「にゃぽんちゃん戻っておいで!!今絆創膏貼るから!!」
「大丈夫だよスウェーデンさん!まだいけるから!」
スウェーデンの心配を余所に、にゃぽんは土煙の先を見透かすかのように目を細める。
そして覚悟を決めたかのように、トゲキッスをボールから出し、飛び乗った。北欧組はびっくり仰天である。
「エッ!?!?」
「何してんだ馬鹿!!!!戻れ!!!」
「おいおいおい何とかしろよスウェーデン!!」
「そんな僕に言われたって…!!ノルウェーこそ何か策を考えたらどうだ!?」
言い合っている四国を置いて、にゃぽんを乗せたトゲキッスが煙の中へと飛び込んだ。
「ッ….!!スウェーデン!!!
ヘリ出せヘリ!!!上空から狙撃する!!!!」
フィンランドが怒鳴る。スウェーデンは慌てて軍部の方へと電話をかけ始めた。
土煙をかき分けて、トゲキッスは低空飛行していた。
先程日本からの連絡で、”恐ろしくとんでもない事実” が判明した。しかし韓国が連絡に気付いているかどうか…それが一番心配だ。
そうこうしているうちに、一際濃い煙の中心部へと辿り着くことができた。
「韓国!!だいじょう、ぶ………..?」
にゃぽんの目の前に広がっていたのは。
「にゃ、ぽ……ん………..」
あちこち破れたトレードマークのパーカー。
頭部の辺りから滴る血溜まり。
そして……倒れ伏したパチリスとブラッキー。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」
絶叫。
信じたくない。見たくなかった。
「起きてよ韓国…!!韓国ぅうぅッ!!!!」
韓国に駆け寄り、揺さぶるが起きない。
どうして、誰がこんなことを……!!と思ったその時。
「じぇるるっぷ?」
頭上から鳴き声が聞こえた。
恐る恐る上を向くと、そこにはクラゲのような、宇宙生物のような……
ポケモンかも怪しい “未知” が、
大空に空いた “穴”を背景に、そこに浮いていた。
To be continued…?
コメント
5件
なんだ?けつばん?←ポケモン知らん奴
ポケモン全然分からないけどめっっっちゃ面白い...!!!!!( ᐛ )
最後のはウツロイドかな? ウルトラビーストも来ちゃうのか…