テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
雑誌の撮影が終わり、衣装から私服に着替えた楽屋。宮舘涼太は、革張りのソファに深く腰掛け、スマホでスケジュールを確認していた。
その姿は、ただ座っているだけなのに絵画のように優雅だ。
「……舘さん」
静かな声と共に、隣に重みがかかる。
目黒蓮だ。
彼は宮舘との距離を詰めると、何も言わずに宮舘の肩に自分の頭をコクリと預けた。
「……おや。どうしたの、めめ」
「……ん、ちょっと充電」
目黒は目を閉じ、宮舘の着ているシャツから漂う香水の匂いを吸い込むように、スリスリと頬を寄せた。
185cmの長身が、宮舘の方へとしなだれかかる。
普段なら「重いよ」と返すところだが、今の目黒からは、甘えたいオーラと共に、宮舘への絶対的な信頼が滲み出ていた。
「……今日は随分と甘えん坊だね」
「舘さんだからですよ」
目黒が低い声(イケボ)でボソリと言う。
その直球な言葉に、宮舘の手が止まる。
「……俺だから?」
「はい。舘さんの横、なんか落ち着くんで」
目黒はそう言うと、宮舘の肩に預けていた頭を少しずらし、宮舘の首筋に顔を埋めるような体勢になった。
さらに、宮舘の手からスマホをそっと取り上げ、テーブルに置くと、その空いた手を自分の大きな両手で包み込んだ。
「……目黒、これじゃ俺が動けないよ?」
「動かなくていいです。……俺が捕まえてるんで」
強引ではないが、逃がさない意思を感じる手つき。
しかし、そこには宮舘へのリスペクトがある。
「閉じ込める」のではなく、「守る」ための拘束。
宮舘はフッと短く息を吐くと、抵抗するのをやめ、目黒の頭に自分の頭を預け返した。
「……仕方ないな。……少しだけだよ」
「ふふ、優しいっすね」
目黒が嬉しそうに喉を鳴らす。
二人の間に会話は少ない。けれど、重なった肩と、繋がれた手から伝わる体温だけで十分だった。
お互いが持つ「大人の色気」が混ざり合い、とろりとした甘い空気が生まれる。
「……舘さん」
「ん?」
「俺、舘さんのその余裕ある感じ、好きっすよ」
「……ありがとう」
「でも、俺の前では……その余裕、崩したくなるんすよね」
目黒が宮舘の手の甲に、敬愛を込めたキスを落とす。
宮舘は一瞬目を見開いたが、すぐに余裕の笑みを浮かべ、目黒の手を握り返した。
「……ふっ。100年早いよ」
「じゃあ、100年かけて崩すんで」
生意気だけど愛おしい後輩。
気高い国王も、この直球勝負の男の前では、心地よい安らぎの中に身を委ねることを許してしまうのだった。
コメント
2件
めめどSだー 100年かかる前に崩されそう笑 続き待ってます