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8話目もよろしくお願いします!
今回はセンシティブな表現があります。
ご注意下さい。
スタートヽ(*^ω^*)ノ
2人は手を繋いで脱衣所へ向かう。
ドアの向こうからは、湯気とお湯の音。
その音だけが静かな空気の中に響いていた。
レトルトは小さく息を吐き、ためらうようにシャツの裾を掴む。
その手元を見ていたキヨは、思わず喉を鳴らした。
「キ……キヨくん、あんまり見ないでよ」
『ご、ごめん。でも、なんか……』
言葉が続かない。
見惚れる、という言葉がぴったりだった。
ただそこにいるだけで、柔らかい光をまとったようなレトルトが、
まるで現実じゃないみたいに綺麗で。
『……綺麗』
気づけば、心の奥の言葉がそのまま口から零れていた。
「……もう、キヨくん……恥ずかしいって」
レトルトは肩を震わせ、顔を真っ赤にして俯いた。
キヨは理性を保つのに必死だった。
レトルトに聞こえてしまいそうなほど心臓の音が煩く鳴っていた。
背を向けていたレトルトが、ゆっくりと振り返る。
頬まで赤く染まり、視線が泳いでいる。
「……俺だけ脱いでるの、やだ」
その言葉に、キヨは思わず息を呑んだ。
恥じらうように眉を下げながら、それでもレトルトは一歩近づく。
そして震える指先で、キヨのシャツの裾をつまんだ。
「脱がせてあげる」
掠れるような声。
布越しに感じるレトルトの指先の温もりが、直接肌に触れたように熱い。
レトルトの指先がキヨのシャツのボタンに触れる。
ひとつ、またひとつ。
キヨは思わず息を呑む。
『……レトさん……』
声が震える。
でもレトルトはまっすぐにキヨを見つめ、少しだけ微笑む。
キヨの胸が高鳴る。
背筋がぞくぞくと震え、意識はレトルトの手の動きに集中する。
ボタンが外れるたびに、肌が露わになっていく。
目の前で赤く染まるレトルトの頬、緊張で微かに震える唇。
少しずつ脱がされ、露わになっていくキヨの体。
引き締まったお腹、腕、胸板。普段は洋服てわ隠れている筋肉の美しさに、レトルトは思わず息を飲む。
「……キヨくん……すごい、綺麗」
小さく零れた声に、キヨは思わず頬を赤らめる。
レトルトの視線が自分を見つめていることを意識し、胸の奥が熱くなる。
キヨもまた、レトルトの体を見ていた。
白く透き通る肌、細く柔らかい肢体。
互いに包み隠さず見せ合うことで、距離は自然に縮まっていく。
初めてお互いの姿を見合った2人。
言葉にできない静けさが、湯気のように2人の間を包んでいた。
そのまま浴室のドアを開けると、キヨは思わず声を上げた。
『……な、なんだこれ……!?』
目の前に広がっていたのは、まるで旅館の露天風呂のような広い湯船。
大理石の壁に反射する明かりがゆらゆらと揺れて、
湯面のきらめきが天井を淡く照らしていた。
『レ、レトさんちのお風呂、温泉じゃん。』
「ち、違うよ……!普通のお風呂!」
『いや、普通じゃねぇよ笑』
2人の笑い声が高い天井に反響する。
「入ろっか、キヨくん」
レトルトがそっと笑う。
キヨも頷き、その言葉に導かれるように、
静かに湯けむりの中へ足を踏み入れた。
湯船に浸かると、思わず2人とも「はぁ〜」と声が漏れた。
湯のあたたかさに包まれて、肩の力がゆっくりと抜けていく。
「気持ちいいね……」とレトルトが目を細める。
その横顔を見つめながら、キヨは小さく笑った。
『レトさん、こっちおいで』
穏やかな声でそう言われ、レトルトは一瞬戸惑いながらも、
キヨの足の間にするりと入り込む。
レトルトの背中とキヨの胸が重なり合い 体温を感じ合う体勢にお互い苦しいほどに胸が高鳴った。
恥ずかしそうにしながらも、レトルトはキヨの腕に包まれる。
湯気の中でそっと背中を預けると、
心臓の鼓動が早くなっていくのが自分でもわかった。
キヨの呼吸がすぐ耳の後ろで感じられて、
その温かさに思わず肩をすくめる。
静かな湯面に、2人の吐息が混じって溶けていく。
「キヨくん、心臓の音…凄い」
レトルトが小さく呟くと、キヨは静かに笑って、
『そりぁ、好きな人が裸で目の前にいるからなぁ』
と耳元で冗談めかして 囁いた。
「もう、キヨくん。やめてやぁ」
と顔を真っ赤にしてレトルトは俯いた。
背中にふと固いものが当たるのを感じ、レトルトは思わず小さく声を漏らす。
「キヨくん……当たってる……」
少し照れたように後ろを振り返ると、
『ご、ごめん……』
キヨは恥ずかしそうに視線を逸らしながらも、震える声で続けた。
『レトさん……その……裸、エロくて……我慢できそうにない……』
背中越しに伝わるキヨの熱に、レトルトの心臓は跳ねる。
恥ずかしさと甘いドキドキが混ざり合い、思わず小さな吐息が漏れた。
少し離れようとしたキヨに、レトルトは低く囁く。
「だめ……キヨくん、そのままで……」
顔は前を向いたまま、そっと後ろ手を回し、キヨのものを優しく握るレトルト。
その温もりに、キヨの体は思わずピクリと反応した。
レトルトの手が、熱く硬くなったキヨのものに絡む。
『んっ…あぁっ…レトさん…っ』
吐息混じりの声が漏れ、手が上下に滑るたびに水面が揺れる音が響く。
レトルトは意地悪く笑いながら、握る力を少し強めたり、指先で敏感な場所を撫でたりする。
「んっ…ふふっ…感じてるね、キヨくん…っ」
手の動きに応えてキヨの体がびくっと震え、荒い息が次々に漏れる。
『はぁっ…あっ、レトさん…の、手…っ、や、やばい…っ』
レトルトの手は止まらず、キヨを夢中にさせ続ける。
「ふふっ…キヨくん、気持ちいい?」
身動きの取れない体勢にキヨは自然と腰を揺らす。
『んっ…あっ、レトさん…っ、や、やばい…っ。気持ち…いいっ。あ…っ』
『んっ、んあっ…だめっ、や、やばいっ…っ』
吐息が荒くなり、我慢しようとする声が途切れ途切れに漏れる。
手の動きに合わせて水音が重なり、体が逆らえず震える。
「ふふっ…キヨくんの声、凄く響いてるやん。やらしいな。」
レトルトの囁きに、キヨの体はさらに反応し、全身を刺激する。
『はぁっ、あっ、レトさん…っ、もう…っ』
息も声も乱れ、バシャバシャ と水音を立てながら、快感に逆らえずに体が震える。
レトルトの指の動きに翻弄され、キヨは吐息と揺れる水面だけで全てを伝えるしかなかった。
「どこが…気持ちいいの?教えて?キヨくん…」
レトルトの指はキヨの先っぽや敏感な場所を執拗に攻め続ける。
『んっ、あぁっ…レトさん…っ、そこ…っ。そこが…気持ちいい。もっと…強く..して..。 』
声が小さく途切れ、息も絶え絶えに答えるキヨ。
「ふふっ…ここ?」
問いかけるレトルトの声に、キヨはかすれた喘ぎで答える。
『はぁっ…んっ、そこ。そこ…きもちいい。あっ、レトさん…っ、や、やばいっ…っ』
吐息と濡れ音が絡まり合い、快感は頂点に達しそうで、キヨは声を我慢できなくなる。
『はぁっ、んっ…レトさん…っ、もう…っ』
その言葉にレトルトは握る手に少し力を込め、動きを早めた。
キヨは耐えきれず、レトルトの首筋に顔を押し付ける。
『んっ、あぁっ、レトさんっ…イっくっ…っ』
全身が逆らえず震え、声はレトルトの背中越しに漏れ、濡れた音が風呂中に響く。
レトルトの首筋に押し付けた顔から、吐息と声が混じり合い、キヨの絶頂は熱く、濃密に弾けた。
キヨはレトルトの首筋に顔を押し付け、熱と香りに包まれながらゆっくりと息を整える。
『はぁ…はぁっ…レトさん…っ』
まだ体は震え、吐息混じりに小さな声が漏れる。
レトルトが振り向きキヨの濡れた前髪をそっとかき上げながら優しく尋ねた。
「キヨくん、気持ちよかった?」
キヨは首をちょっと上げて、かすれた声で小さく頷く。
『うん…すごく…っ』
しばらく息を整えたあと、キヨは漏れるように呟いた。
『レトさんの手…本当に…ヤバい…っ』
その言葉に、レトルトは微かに笑みを浮かべ、
キヨのおでこに優しくキスをした。
キヨの手が、そっとレトルトの熱く硬くなったものに伸びる。
その感触に、体の奥から熱が上がるのを感じ、心臓が早鐘のように打つ。
しかし、レトルトはその手を優しく、でもしっかり握り阻止した。
「んっ…だめ、キヨくん…まだ…」
その声に、キヨは少し焦れたように息を漏らす。
すると、レトルトは振り返り、顔を近づけて耳元で囁く。
「続きは…ベッドに行ってから。ね?」
その甘く低い声に、キヨの体は思わず反応し、頬が熱くなる。
握られた手の感触と耳元の囁きが、胸の奥をじんわり刺激していく。
キヨは抗えず、唇を噛みながら頷くしかなかっ た。
すでにお互いの身体は火照り、ベッドでの続きを待ち望んでいた。
続く