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zmem⚠️学パロ
初期設定
em 保健室登校(病気がち)
zm emとは面識が無い 同級生
zmside、emsideを交互に書きます
(zmside)
毎日が退屈だ。学校なんて行く必要があるんやろうか。
俺は机に頬杖を付き、そんなしょうもない事を考えていた。
大学に行った方がいい、と親は言うが本当なんやろか。俺は人付き合いが苦手やから行きたくない様な行きたい様な複雑な感じがする。
まあ、サボりたい時はサボればええか。3年生になってやっと気づいた名案だ。俺は天才なのかもしれない。
そんな俺も体育だけは毎回出ている。特にバスケなんかはほぼ個人競技だから尚更やりやすい。
ボールを貰い投げるだけでゴールに入るんだから、俺は将来プロバスケ選手になるべきだな。
……あ、ちょうちょ。室内におるなんて珍しいなあ。
A「危ない!!」
ドンッ
???「だ、大丈夫ですか?」
ここは、、保健室か。先生が言うには、俺は飛んできたボールに当たってその場で倒れたらしい。顔に確かな痛みがある。
???「やっと起きましたか」
少し艶のある高い声、聞いた事が無い声だ。
重い腰を上げると、ぼやけた世界の中にはっきりと見える人 が居た。
普通の高校生よりもうんと白い透き通った肌、薄橙より白に近い。そして少しつり目の妖艶な瞳。唇は色素の薄いピンク色だ。
???「一生寝ているかと思いました よ、不安になります 」
一生と言われるほど寝た気もしない。それに、良く考えれば誰なんや。
「…誰や?」
俺がそう言うと、そいつは水色の瞳を小さくして少し笑った。
「なんで笑うんや…?」
???「いや、一言目がそれなのが何だか面白くて…」
またふふっ、と女性のような声で笑う。
「で、名前はなんなん? 」
「エーミールと申します」
「おお、珍しい名前やな」
エーミール「そう言うあなたは?」
「俺はゾムって言うんや」
エーミール「君も結構珍しいやん笑」
くすくすと笑みをこぼす。よく笑うやつなんだと思う。外見以外で分かるのはそれだけだ。
エーミールとか言う何だか中性的な見た目の奴と他愛もない話をした。
話してみて分かったのが、エーミールは病気がちだと言うこと、好きな食べ物は何でも。紅茶とか好きそうやけど意外にも雑食らしい。俺と全然ちゃうな。あと、朝はイネ科ジャポニカ種の胚乳の一部を炊いた食べ物、通称「パン」を食べるらしい。(米粉パンなんか…?)
エーミール「そういえば、授業には行かないんですか?」
ふと時計を見るともう11時だ。4時間目から行くかな。俺は両腕を上げ背伸びをし、ベッドから出た。
「じゃあまたな、エーミール。」
そう言って手を振ると、エーミールはニコっと笑い片手を上げた。
空は快晴。眩い光が差し込む保健室。
笑顔が特徴的なあいつ。
ああ、今日はいい日になりそうや。