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淡路島の夕焼けに染まった戦場で、二人の最強の呪術師が向かい合っていた。白川の呪力が大地を揺るがし、まるで自然そのものが彼の力に従っているかのようだった。力の名は「天壌無窮」。あらゆる呪力を無限に増幅し、敵の力さえ取り込んで自らのものとする恐るべき異能。
対するは、神風快斗。ふざけた態度とナルシストな振る舞いで知られる呪術師だが、実力は周知の通り。その軽薄さの裏に隠された力は、白川にとっても侮れない存在だった。
「お前が相手になるか…」白川は冷酷な笑みを浮かべる。「だが、自信がどこまで通じるか見物だな。」
神風は、笑顔を崩さずに応じた。
「お前の力はすごい。でも、俺の力だってそう簡単には負けないぜ。ふざけた態度が俺の本領ってわけじゃないんだよ、白川。」
白川が手をかざし、「天壌無窮」を発動させた瞬間、巨大な呪力の波が広がり、神風に襲いかかった。大地を裂くような衝撃波が空間をゆがめ、周囲の景色が崩れ落ちていく。
だが、その瞬間、神風はすでにその場から消えていた。
「なっ…?」
白川が驚く間もなく、神風の姿が白川の背後に現れた。彼の動きは速すぎて、通常の目では追えない。
「遅いぜ、白川!」
神風が放った一撃が、白川に向かう。だが、白川はまるでそれを予測していたかのように、軽々とかわす。そして、冷たい声で呟いた。
「無駄だ。俺の『天壌無窮』はすべてを覆す。お前の技も、時間の中に消える。」
白川の周囲に広がる呪力の壁が、神風の攻撃を飲み込み、その衝撃を無効化してしまう。だが神風は慌てない。
「無駄だって?じゃあ、次はこれだ。」
彼は片手を空にかざし、笑みを浮かべた。
「見せてやるよ、俺の本気ってやつを。」
その言葉とともに、空中に輝くような呪力の円が広がり始める。それは、まるで天から降り注ぐ神々の光のように純粋で力強いものだった。白川もその異様な力に警戒心を抱いた。
「なんだ、その技は…?」
神風は自信満々に答えた。
「これが俺の最高技、『天雷絶轟』。お前の『天壌無窮』を打ち破るには、これしかないだろ?」
彼の言葉と同時に、空中から無数の雷が降り注ぎ、白川の呪力の壁に激しくぶつかった。白川は驚愕の表情を見せる。
「これは…!」
雷の一撃一撃が、白川の「天壌無窮」を削り取っていく。互いの力が衝突し、戦場は光と呪力に満ちた混沌と化した。
激しい戦いが続く中、二人の呪術師は互いに力を尽くし、戦場はますます荒廃していく。白川の「天壌無窮」はまだ完全には破壊されていないが、神風の「天雷絶轟」も限界に近づいていた。
「もう終わりか、神風?」白川が挑発的に言う。
神風は息を切らしながらも、笑みを崩さなかった。
「まだだよ、白川。お前が俺を倒すには、あと一歩足りない。」
その瞬間、神風は最後の一撃を放とうとする。だが、その時、白川は呪力の波を最大限に増幅し、一気に解放した。
「これで終わりだ…!」
白川の力が爆発的に広がり、戦場全体を覆い尽くす。その圧倒的な呪力に対し、神風は…