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夜
コルバスに散々文句を言った後、ラムレザルは上機嫌で外出の準備をしていた。
「青シャツと黒のパンツ…あ、白でもいいな」
姿鏡の前で服を選んでいるラムレザルの後ろには不服そうな顔をするザンカ。
「俺も行きたい…」
「すぐ眠くなるくせにか?」
「俺もラムと飲みたい」
「未成年だろ。んー、これとこれどっちしよ。ザンカどっちがいい?」
「上は右で下は左。」
「おっ、いいねいいね。ならピアスは…アクアマリン…タンザナイトでもいいな」
ジュエリーボックスから装飾品を選ぶラムレザル。
宝石集めが趣味の彼女は数多くの宝石を持っており中でも青系の宝石には目がない。
「今日はタンザナイトにしよう。」
本日のラムレザルの服はシャツは無地で真っ青なのを選び下は白のパンツ。靴は青のブーツサンダルを選択。
「よし、完璧」
「………」
ムスッとしたザンカを見てフッと笑ったラムレザルは声をかけた。
「ザンカ、エスコートしてくれるか?」
「!…………ええけど。帰りは」
「今日は帰らない。」
「は?」
「朝帰りする予定だからな」
「……………分かった。」
納得はしてなさそうだけどラムレザルの娯楽の時間を邪魔したくないので渋々頷いた。
「ありがと。あ、そろそろ出るか間に合わなくなる」
「車回してもらうよう頼んでくるわ」
ザンカを見送りラムレザルはエントランスに向かった。
「あら、ラム」
「よっ」
「出掛けるの?」
「まぁな。飲み行ってくるわ」
「いいわね。私もラムと飲みに行きたいわ」
「今度部屋に来いよ。いい酒用意するけど?」
「なら私はツマミでも持っていくわ」
セミュと話しているとザンカが迎えに来た。
「行ってらっしゃいラム」
「ん。土産持ってくるわ」
セミュに見送られ車の助手席に乗り込むと運転席にエンジンが乗っていた。
「なんで乗ってんの?」
「んー?別にいいだろ?」
「はぁ…」
「てか露出多くねえか?」
「ファッションだっての。あ、何か?むっつりスケベのエンジンにはキツいか?」
「むっつりスケベなのはザンカの方だろ」
そのままエンジンの運転に揺られること数十分
集合場所に着いたラムレザルは礼を言って車を降りた。
「(ちょっと早めに着いたな…一服してから中に入ろ)」※15分前到着
煙草を吹かしながら待つこと10分
煙草を吸い待ってる間に待ち人がやって来た。
「ラムちゃんお待たせ!待った?」
「いや。そこまで待ってない」
「ボス説得するのに時間かかっちゃった」
「………ふぅん。行こうぜ。腹減った」
「何食べる?オイラなんでもいい!」
「なら、肉にしよう。あそこの店美味いって評判だから」
ジャバーが嬉しそうな顔をしてラムレザルの腕に腕を絡ませた。
食事屋に着き中に案内され各々食べたいものを注文し待つ。
待ってる間にジャバーは聞きたかったことを聞いてきた。
「ねぇねぇラムちゃん」
「ん?」
「ボスと元セフレってほんと?」
笑顔でとんでもない質問をしてくるジャバーと、”あぁ、そんなことか”と動揺すらしていなかった。
「…どっちだと思う?」
「ん〜、セフレだと思う」
「なんで?」
「こっち来る時にボスにめっちゃ止められたしクトーニが青ざめてた」
「ふぅん。」
「で、どっち?」
「正解。ワタシはお前のボスと元…いや、現在進行形でそういう言う仲だ。」
「そうなんだ!」
このタイミングで頼んでいた物がやってきて食事を始める。
「あいつは元気か?」
「ん?ボスのこと?」
「あぁ。あいつ結構しつこい奴だからな」
「元気っちゃ元気だけどちょっと不機嫌?だと思う」
「事情が事情で離れったきりだからな…」
「ラムちゃんはボスのこと好き?」
「LoveかLikeかで言うとLike寄りのLoveだな」
「ぷっ、なにそれ笑」
「友人以上セフレ未満って事。」
ラムレザルはステーキを口に運びながらジャバーにある問いを投げかけた。
「お前ケツに興味ある?」
整った顔から発せられた言葉に一瞬固まる。
「お尻?お尻かぁ…ないことは無いけど…おいらどっちかって言ったらおっぱい派なんだよねぇ〜」
「あー違う違う。そうじゃない」
「?」
「ワタシさ不感症?って言うのか?そういうヤツなんだと思う多分。んでそれ以前に抱かれるより抱きたい派なんだよ」
「それっておいらがラムちゃんにトロトロにされる感じ?」
「まぁそうなるな。でもお前ドMだしいいよな?ケツが無理なら他の方法で気持ちよくさせればいいだけだし。」
「んー、ラムちゃんがそーしたいならそれでいいよ。」
「んじゃそれで。なら今日はハジメテだからでろっでろに甘やかしてやるよ」
「やった♡」
inらぶほ
「思ってた数倍変態で笑うんだが」
「えへへっ♡」
ラムレザルはジャバーがやりたがっていたプレイ内容を調べその中身を見て幻滅したような顔をした。
「自分でやったけどなんか壊れそうでさ」
「はあ」
「ラムちゃんなら経験あるでしょ?」
「まあ、あるっちゃあるけど(お前らのボスとは口が裂けても言えねぇ…)」
こうしてジャバーのハジメテを貰うことになったラムレザルであった。
温めたローションでガーゼを浸すなどの準備をし、「人によるけどくそ暴れる奴がいるから」とそれらしい理由をつけて許可をもらい、ジャバーの四肢の自由を縄で制限する。
部屋の明かりを小さくして口や首にキスをしながら下を脱がせた後に自分も下着姿になり、ジャバーの足を少し開いてベッドに座らせてその隙間に入って軽く触って勃たせる。
…ジャバーのって綺麗な色をしているけどかなり大きいんだな。顔だけ見たら細長そうなもの持ってそうなのに、わりと太さもある…気がする。
そんなことを考えながら温めたローションでひたひたのガーゼをぴとりと当てると、ジャバーはピクっと体を震わせた。
「冷たかったか?」
「あっ、いや、そうじゃなくて。でもこの体制だとラムちゃんの顔にかけちゃいそうで…」
「いや、下着だし着替えあるから。…続けても?」
「、うん」
許可をもらったのでガーゼをゆっくりと左右に動かす。
その瞬間、ヒュ、と息を呑む音がしたかと思ったら、ジャバーは「〜〜〜ッッ゛♡♡♡」と声にならない声を上げて身を捩った。
「ぅあ゛ッ♡は、ちょ、んぁあ゛ッ♡」
「気持ちよさそうだな……痛くないか?」
「いだ、くはないッけど♡、や゛ぁッ♡」
「痛くないなら続けるぞ?」
縛られて動かせない手足をなんとか動かして快感を逃がそうとする姿がとてもえろい。
「んぅ゛ッ♡だぇ、これ、だ、め゛ッ♡」
「うんうん。気持ちーなー」
「いい、ッからぁ゛♡、だぇ、な、だってッ」
ここまで来たら潮吹きまでさせてみたい。
始める前はベッドに腰を掛けていたのに、今は上半身に力が入らないからか仰向けでベッドに倒れている。
ジャバーは唯一自由に動かせる首を左右に振っていて、彼の髪がぱさぱさと音をたてている。
少し膝立ちして彼の顔を見てみると、瞳からぽろぽろと涙が零れている目は焦点が合わず、少し焼けている肌は朱に染まっていて半開きの口元には飲み込めなかったらしい涎が伝い、意味のない喘ぎ声を漏らして
「な、゛でぇッ♡、出、な゛ッ♡」
「ん?なに?」
「しゃせ、で、きな、の゛ッ♡なん、でッ♡♡」
「ジャバーのちんこバカになったんじゃねーの?」
「ち、がッ♡そ、じゃ、あ゛ッ♡ひぃ゛ッ♡」
彼の呂律が回らないのをいいことに、聞こえないふりをして手を動かし続ける。
「あ゛ッ♡も、出、させ、て゛ッ♡」
「じゃあ速くするぞー」
「ちがッ、ぅ゛あ゛〜〜ッッ♡♡ぇ゛ッ、やぁ゛ッ♡」
「んー?今にも出そうなのに出ないな?」
ジャバーのものお腹につきそうなくらいそそり立っていて、だらだらと透明な液が流れ続けているというのに出せないらしい。
早く手を動かしてみてもジャバーの喘ぎ声が大きくなるだけだ。
「ふッ、や゛ぁッ?ま、って、ま゛ッ♡」
「?」
「ちがッ、の、出ぅ゛ッ♡、だめ、とま゛、てッッ♡」
「やーだよ。とろとろにするってきめてんだからさ♡」
「ぅ゛あ、しゃ、せ、じゃなぁ゛ッ♡、や゛ッ♡だぇ、出ちゃ、〜〜〜〜ッッ゛♡♡♡♡」
ぷしゃぁ、とガーゼが濡れていくのを見て、ラムレザルは密かに「ハジメテで潮吹きか」とテンションが上がっていたのだが、ジャバーは絶望した顔でぼろぼろ泣きだしてしまった。
それを見て縄を解き毛布を被せてから少し離れる。
「ごめん。嫌だったな」
「ちが、あんなに、気持ちいいとは、」
「そりゃな。でもハジメテなのに潮出せたのはいい子だ。」
「ほんと…?」
「ほんとほんと」
ぐずるジャバーと共に布団に入り寝る準備を始める。
「朝まで取ってあるから今日はもう寝よう。疲れたろ?」
「ん…」
ジャバーを寝かしつけたラムレザルもそのまま睡魔に身を任せることにした。