『スル島へ向かう、ぷー太郎たち…』
レイア「これがパラセイリングか…。」
語り手「レイアは、パラシュートを
使って、空を飛んでいるのだ。」
ぷー太郎「・・・・・。」・レイアの
頭の上で怯えている
「ズダダダダ…!!」
語り手「レイアたちを引っ張りながら、
海の上を走るバイス。そして…。」
バイス「はぁ、はぁ…。」・木に頭を
押しつけて、倒れ込んでいる
ぷー太郎「ふう。落ちなくて、よかった
(安堵)。」・スル島に降り立った
レイア「ご苦労さま。」・バイスの頭を
なでた
ぷー太郎「バイス。ありがとな。」・
そう言いつつ、森の方へ歩き出した
レイア「ぷー太郎くん…。」・
心配そうな顔で、ぷー太郎を見た
ぷー太郎「大丈夫だよ。ぷー吉を連れて
、すぐ戻ってくるから。」・レイアに
右前足を振りながら言った
『しばらくして…』
ぷー太郎「この岩の上だな…。」・
前足で端末を持ち、ヤドカリの家の
ような岩を見上げた
ぷー太郎「さて、登れそうな場所は…。
ん?」・何かに気づいた
語り手「岩に小さな穴が開いている。」
『岩の中で…』
ぷー太郎「風の流れがある。どこかに、
つながっているのか…。」・狭い道を
上へと進んでいる
語り手「出口が見えてきた。」
ぷー太郎「外へ出る前に、トリの
位置を把握しておこう。」・ポーチから
端末を取り出した
語り手「端末には、地図しか
表示されてない。」
ぷー太郎「よし。この島の近くには
居ないな。」・端末をしまった
『外へ出た、ぷー太郎…』
ぷー太郎「あれか。」・物カゲから、
トリの巣を見ている
「きょろきょろ…。」
「ササ…。」
ぷー太郎「おい、ぷー吉…。」・トリの
巣の前で呼んだ
語り手「しかし、返事は、なかった。」
ぷー太郎「まさか、(トリに)付いて
いったんじゃ…。」・巣をよじのぼって
中を覗いた
「ピシッ。ヒョコ。」・タマゴが
割れて、中から、ぷー吉が顔を出した
ぷー太郎「何をやっているんだ?」・
怒り気味で、ぷー吉を問いただした
ぷー吉「ふあ。タマゴ。」・ぷー太郎に
答えた
ぷー太郎「そうじゃなくて、
自分の端末があるのに、それを
使わなかったのはナゼ?と
訊いてるの(怒)。」
ぷー吉「周りの生きモノも一緒に、
ついてくる設定になっていた。」
ぷー太郎「・・・・・。」
ぷー吉「それを変更している、あいだに
、発信器が飛んできて…(困)。」
ぷー太郎「ごめん。ぼくの、せいだ…。
」・頭をかかえた
ぷー吉「んしょ。」・巣から這い出た
「トコトコ…。」
ぷー吉「そんなことない。ぼくを助けに
来てくれた。感謝する。」・ぷー太郎の
肩に前足を置いた
ぷー太郎「ぷー吉…。ん?待てよ。
ワープショットは、どうしたんだ?」・
人のように立ち上がって、ぷー吉を見た
ぷー吉「あれも、設定は同じ。
動いてるぶん、照準を合わせるのが
難しい。」
ぷー太郎「そういうことか…。」・
前足を組んで、下を向いた
「バサッ、バサ…。」・ぷー太郎たちの
頭上で、大きなトリが空中停止している
ぷー太郎「!?」・ぷー吉2と共に
頭上を見た
ぷー太郎「くっ、長居をしすぎた…。」
大きなトリ「ガァ!」・ぷー太郎たちを
威嚇した
ぷー吉「まったくぅ。」・
叱りつけるような態度で言った
「ガン!」・大きなトリの頭に、
タライが落ちた
ぷー吉「今のうちに逃げる。」
ぷー太郎「おっ、おう…。」
語り手「ぷー吉と、ぷー太郎は、
走り出した。」
大きなトリ「・・・・・。」・巣の横で
眼を回している
『いっぽう、レイアとバイスは…』
「ズズ〜…。」
語り手「バイスは、ココやし、の実に、
ストローを刺し、中身を飲んでいる。」
レイア「バイちゃん。おいしい?」・
屈みながら言った
バイス「ん。」・うなずいた
「クルクル…。」・茶色い玉が空から
落ちてくる
「ポン!」・その玉から、ぷー太郎が
飛び出し、カッコ良く着地した
レイア「あっ、ぷー太郎くん。」・
音のした方を向いた
ぷー太郎「レイアさん。つれてきたよ。
」・人のように立ち上がった
「ポフ。」・ぷー吉が、ぷー太郎の
頭の上に落ちてきた
ぷー太郎「さっ、行こう。」・レイアを
見て言った
「ポフ。」・ぷー吉2が、ぷー太郎の
頭の上のぷー吉に落ちてきた
ぷー太郎「・・・・・。」
『エル島の砂浜で…』
レイア「ぷーちゃんは、戻さないの?
」・ぷー吉を抱きながら、ぷー太郎に
言った
ぷー太郎「うん。複数、いると、また、
持ってかれた時に便利だからね。」・
自身と、ぷー吉2をヒモで、しばってる
海賊(A)「つまらねぇ村だな。」
海賊(B)「盗めるものが、
ありゃしねぇ。」
語り手「ふたりの男が、酒場から
出てきた。」
海賊(A)「ん?おい。」・砂浜の方を
見ながら、手の甲で海賊(B)の胸を
2〜3回、叩いた
ぷー太郎「これで、よし。ぷー吉。
ここに来た理由を…。」・ヒモを
しばり終え、ぷー吉2を見ようとした
「ヒョイッ。」ぷー太郎は、画面の
上の方へ消えた
レイア「・・・・・。」・怯えた表情を
している
海賊(A)「情報どおりだな。」・
片手で、ぷー太郎の首をつかみながら
言った
ぷー太郎「何をするんだ!はなせ(怒)
!!」・あがいている
ぷー吉2「・・・・・。」・宙ぶらりん
海賊(B)「あっ、ワルサ船長!
こっちです(笑顔)!」・村の方を
見ながら、手を振った
ワルサ「ほう。居たか。」・4〜5人の
配下をつれて、ぷー太郎たちの方へ
向かってくる
語り手「この鎧の男は、『ワルサ・
ドッヂデーモ』。42歳。総勢35名の
海賊団の船長である。」
ぷー太郎(コイツら海賊か…。)・
心の声で言った
ワルサ「で、どれが、どれだ?」・
立ち止まって、犬たちを見た
海賊(A)「確か、こいつが喋る犬で…
。」・ぷー太郎を見ながら言った
ぷー太郎「・・・・・。」
海賊(B)「宙吊りの方が変な物体。
」・ぷー吉2を指した
海賊(A)「そして、そこの黄色いのが
魔獣ですかね。」・バイスの方を見た
ぷー太郎「何が極秘の研究所だ!!
情報がダダ漏れじゃないかぁ(憤慨)
!!!」・おもいっきり叫んだ
ワルサ「わかった。三匹とも、
つれてこい。」・村の方へ
向かって歩き出した
海賊(B)「女の方は、どうします?
」・レイアのことをワルサに訊いた
ワルサ「ほうっておけ。」・去りぎわに
言った
海賊(B)「よっ。」・バイスを
持ち上げた
バイス「どこに行くんだ。」・
とぼけた顔で、海賊(B)を見た
ぷー太郎「くそ。このままじゃ…。」・
ポーチの中をさぐった
ぷー吉「くしゅん!」・くしゃみをした
海賊(A・B)「ぐっ!?」・脚が、
つった
「ザッ。」・ぷー太郎とバイスは、
砂浜に降りた(ぷー吉2、含む)
ぷー太郎「でかした!ぷー吉!」・
前足を親指のように立てて、
その方を見た
「ザッザッザッ…。」
ぷー太郎「お前は、レイアさんを中に
入れて、海の方へ逃げろ!あとで
合流だ!」・ぷー吉2を抱えて、
茂みの方へ走り出した
「ポムッ。」・ぷー吉は、レイアを
自身のクチに入れた
「タッタッタッ…!」・ぷー太郎は、
森の中を走っている
ぷー太郎「はぁ、はぁ…。ここまで
くれば…。」・ぷー吉2を置いて
座り込んだ
「そよそよ…。」・心地よい風が吹いた
ぷー太郎「ふう。バイス、無事か?」・
隣を見た
語り手「しかし、バイスの姿は、
なかった。」
ぷー太郎「あれ?居ない。あいつ、
一体どこに…。」・きょろきょろする
ぷー吉「海賊たちの方へ走っていくのを
見た。」・ぷー太郎に、バイスのことを
言った
ぷー太郎「あのバカ…。ほいほいと、
ついて行きやがって…。」・うしろの
方を見た
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