私の王子様

病院に訪ねてきた。中嶋真彦

夏子の兄である。

恐れいります。木原夏子の部屋は。

突き当たりの部屋ですよ。

高島先生悪かったです

市原も兄が来たら

帰りますよ。

すみません…

夏子の兄ですが…

タイミング良いな。

大変ご迷惑かけました。

中嶋さんの息子…

はい…

ガタッ、

夏子…

お兄ちゃん…

お前？…顔色良くない。

起きましたか。

どちら様ですか…

市原翔介、あなたがお電話くれた時忙しくて申し訳ありませんでした。市原翔介…

背の高くて目鼻立ちが整った男性、

高島先生ですよ。

初めまして笑っ

高島駿です

弁護士さん…

名刺を出された。

君の手紙見せてもらった…

え…

告訴出来るよ…

ちょっと待ってください…何の話しをしてますか…

木原隆一さんからのこの手紙を見せていただきました。

兄の顔が歪んだ。

昨日康に会ったよ。

死んではいないよ。

え…中嶋さん…お話し聞かせてくれますか。

高島駿先生が中嶋真彦、夏子さんの話しを聞かせてもらった。

２人の仲は幸せに暮らしてたってことだろ…

たまにお酒飲むと暴力されてた事を話した。

ごめんなさい…私妊娠わかる前に友人の里美、鈴子に会いました。

彼、木原康さんに似た人がホテルから女性と出てきた事を聞かされましたが。

まさか私にしたら。前の日に2人でマンションにいた事を話したのです。

やめるから。夏子の惚気聞かされるって笑い話しになりました。

次の日になり

ドアを開けたら人殺し出ていけってポスターが貼られてました…

封書にお金口座に振り込んだからさっきと康さんと別れろって言われ。母の所に向かってました

誰かが来てたから私

聞いた声を見のがさなかった。顔をちらっと観たら木原隆一さんでしたよ…

ショックでした。

中嶋さん？…何か心当たりありませんか。

兄さん…

夏子…お前の父親、

何…

母さんにTELしてた兄

〃いきなりどうしたのよ〃

一人か。

ちょっと待って。

〃隆一さん…真彦から電話よ〃

眼を細めてた高島先生、市原翔介だった。

したたかな母さんだな…

居るんだろ。夏子の父親

夏子が驚いた顔をしてた。

どうゆうことだか分かってるのか！…夏子を木原家から追い出して！…おふくろを恨んでやるからな！…

誰なのです…夏子さんの父親。

夏子の顔を観た…

木原康の父親ですよ…

康と異母兄妹になるからには会社の建前守らなきゃならない。弟の輝とそっくりな顔をしてますから。夏子が顔を覆ってた、

…私の兄とも血が繋がらないのね…

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一晩病院に寝てたが寝つかなかった。

お腹の赤ん坊をおろすつもりはなかった…

朝一で検診してもらった。

兄からの電話取らなかった。

マンションも住めない私…

不動産会社に来てた私

星さん。

社長

お客様か。

ワンルームでもありませんか…

社長お電話来てましたよ。

そうか。

おう。高島先生笑っ

…私はその社長の顔を観てた。

佐伯

ちょっと待っててね

あの娘の名前は？…

もしもし？

うん…良いよ。任せておきな。

佐伯さんその書類見せてくれないか。

中嶋夏子か…

母子家庭にしたら、

市原翔介がいるな。

保証人が空白だった。

書いてください笑っ

え？…

すみません高島先生、市原さんとは…

知り合いだから安心したまえ。

私は目頭が熱くなってた。

良い人で出会えた。

泣いてられない。

お腹の子供も泣いてしまう。

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案内されたアパート、

ここですか？…

佐伯恭子さんが

社長からお電話頂いてましたから。

家具類は社長に任せてくださいな。

お言葉に甘えても良いのですか…

笑っ

LDK3部屋…

夏子はどこなのよ！

あの娘は私の娘よ！…

真彦ー💦

おふくろ何するんだ！…

ナイフで

真彦の顔をナイフでひっかけた。

顔を押さえた。

真彦…

隆一さんに電話をかけた。母の紗子。

隆一さん…私息子に怪我させた。

何だって…！

真彦さんいるか？…

市原さんだ。

顔に傷跡？…

ちょっと待って。

警察に連絡されてた。

ちょっと市原さん…

後に逮捕された母。

私はマンションに住まわされてた。

素敵な部屋…笑っ