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公国・ 大公城の大広間。
重い扉が開く。
騎士、貴族、魔術師たちが並んでいる。
空気は張り詰めていた。
先日の襲撃のせいだ。
帝国が動き出している。
その中央に、レンが立っている。
黒い礼装、腰には剣。
その隣にダイスケ。
白い衣。
少し緊張している。
ざわめきが広がる。
「本当なのか」
「大公子が…」
「婚姻を?」
玉座の前に
公国騎士団長リョウタが立つ。
❤️静粛に
声が響く。
広間が静まる。
リョウタが言う。
❤️本日、大公家の正式な宣言がある
レンが一歩前に出る。
広間の全員を見る。
そして迷いなく言う。
🖤俺は本日より大公になりダイスケと婚姻する
完全な沈黙。
次の瞬間、大きなどよめき。
「セイレーンだぞ!」
「帝国が黙っていない!」
「戦争になる!」
レンは一歩も引かない。
🖤それでいい
声は静かだが、重い。
🖤帝国が来るなら、迎え撃つ
貴族の一人が言う。
「なぜそこまで…!」
レンは振り向く。
ダイスケを見る。
その目が少し優しくなる。
そして、はっきり言う。
🖤好きだからだ
広間がまたざわつく。
ダイスケの顔が赤くなる。
レンは続ける。
🖤それと
声が低くなる。
🖤守ると決めた
🖤この国も、ダイスケも
沈黙。
ショウタが小さく笑う。
💙やっぱり言った
リョウタも苦笑する。
❤️レンらしい
レンはダイスケの方を向く。
🖤ダイスケ
手を差し出す。
🖤来い
ダイスケが少し戸惑う。
🩷…俺でいいの?
レンは即答する。
🖤お前じゃなきゃ駄目だ
ダイスケの目に涙が浮かぶ。
ゆっくり、レンの手を取る。
その瞬間。
広間の空気が変わる。
ショウタが呟く。
💙共鳴…
ダイスケの声が小さく漏れる。
🩷…ありがとう
レンが聞く。
🖤何が
ダイスケが笑う。
🩷俺を見つけてくれて
レンは少し照れる。
🖤湖にいただけだ
ダイスケが言う。
🩷でも、運命だった
レンは小さく笑う。
🖤かもな
リョウタが宣言する。
❤️大公家はここに
❤️レンとダイスケの婚姻を認める
騎士たちが剣を鳴らす。
ガン!!
ガン!!
祝福の音。
しかし。
その瞬間、遠くの帝国。
ラウールが報告を聞く。
「公国、婚姻を発表」
ラウールはゆっくり笑う。
🤍なるほど、正式に囲ったか
窓の外を見る。
🤍なら
その瞳が冷たく光る。
🤍奪う
コージが聞く。
🧡戦争ですか
ラウールは微笑む。
🤍違う、神を迎えに行くだけだ
婚姻式のあと。
城はまだ少しだけ賑やかだ。
祝宴の灯り。
遠くから音楽も聞こえる。
でも、レンの部屋は静かだった。
窓から月の光が入る。
その部屋の真ん中にダイスケが立っている。
少し落ち着かない様子。
白い婚姻衣のまま。
🩷…あの
レンは扉を閉める。
🖤どうした
ダイスケが少し困った顔。
🩷ここ、レンの部屋…?
レンは当たり前の顔。
🖤そうだ
ダイスケが顔を赤くする。
🩷え
レンは少し不思議そう。
🖤結婚したんだぞ、当然だろ
ダイスケは言葉に詰まる。
🩷…そ、そうだけど
レンが近づく。
🖤嫌か?
ダイスケが慌てて首を振る。
🩷ち、違う!
レンが少し笑う。
🖤ならいい
ベッドの端に座る。
ダイスケはまだ立っている。
レンが言う。
🖤こっちに来い
ダイスケが少し緊張しながら歩く。
隣に座る。
少し沈黙。
遠くで音楽が鳴る。
ダイスケが小さく言う。
🩷…本当に
レンを見る。
🩷結婚したんだね
レンは頷く。
🖤した
🩷夢みたい
レンが少し笑う。
🖤俺もだ
ダイスケが驚く。
🩷レンも?
レンは少し考える。
🖤お前と湖で会った日
🖤まさかこうなるとは思わなかった
ダイスケが笑う。
🩷俺も
沈黙。
レンがふと聞く。
🖤怖いか?
ダイスケが少し考える。
🩷…うん
正直に言う。
🩷帝国も、ラウールも…俺の力も
小さく続ける。
🩷全部
レンは黙って聞く。
ダイスケが俯く。
🩷もし俺が、世界を壊したら
その言葉の途中。
レンがダイスケの手を掴む。
🖤壊さない
ダイスケが顔を上げる。
レンが言う。
🖤もし壊れても
低い声。
🖤俺が一緒に直す
ダイスケの目が少し潤む。
🩷…レン
レンが近づく。
優しく額に触れる。
🖤大丈夫だ
その距離。
ダイスケの顔が赤くなる。
レンが小さく言う。
🖤さっきから思ってた
ダイスケが聞く。
🩷なに
レンが答える。
🖤綺麗だ
ダイスケが固まる。
🩷え
レンが真面目な顔で言う。
🖤婚姻衣、似合ってる
ダイスケは完全に赤い。
🩷…急に言うのずるい
レンが少し笑う。
🖤本当だからな
そしてゆっくりダイスケを抱き寄せる。
ダイスケが少し驚く。
でも、抵抗しない。
レンの胸に顔を預ける。
静かな時間。
ダイスケが小さく言う。
🩷レン
🖤うん?
🩷俺
少し恥ずかしそう。
🩷好き
レンが一瞬止まる。
そして、少しだけ笑う。
🖤知ってる
ダイスケが顔を上げる。
🩷言わせてよ
🖤じゃあ俺も言う
ダイスケが見る。
レンが静かに言う。
🖤愛してる
ダイスケの目が見開く。
そして、少し泣きそうに笑う。
レンが優しくキスする。
とても静かなキス。
外では、戦争が近づいている。
でも この部屋だけは、温かい。
レンが小さく言う。
🖤今日は、もう何も考えるな
ダイスケが頷く。
レンの腕の中で、安心したように目を閉じる。
レンも目を閉じる。
その夜。
二人は初めて同じ未来を夢に見る。