宇佐美死んじまった……
なんでだよ………小峠置いて逝くなよ………
警告
この続きは本編と全く違います。見たくない人は今すぐ戻れ。
宇佐美死んじゃったけど、私がこれから書く話は宇佐美死にません。生存ifに近いかな。
それでもいい方はどうぞ。
俺の名前は小峠華太。
現在青山の兄貴と2人で半グレを絞めている天羽組武闘派極道だ。
宇佐美は家入組長に付いている。
小峠「………………」
なんだろうか。胸騒ぎがする。
俺の名前は長門碧。家入組に最後の忠告をしにいく、神城組の極道だ。
山井「長門の兄貴、俺達もついて行きます。」
長門「あぁ。」
今回家入に華太が付いていたとしたらそのままスタウトしてお持ち帰り、という手もありだが、場合によっちゃ強制的に持ち帰らせてもらう。
名波のカシラからも命令が出てるしな。
さて、そろそろ行くか。
そして俺たちは家入の前に現れた。
柴原「なっ……神城組!?」
家入「また来たのか…」
宇佐美「(神城組!?なんでここに!?)」
家入の横にいるのは……天羽組のガキか。
華太だったら都合が良かったんだが…………
まあいいだろう。最後の忠告だ。
そう思って俺は家入に1歩近づいた。俺には攻撃する意志など無かった。
その瞬間、柴原がチャカを抜いたんだ。
柴原「おらぁぁぁぁ!!!!」
長門「チィッ!」
俺はその銃弾を横に避けた。
が。
パァンッ…
銃声が辺りに静かに響いた。
下田「ぐ………ぁ…………あに、き………」
長門「うお………………下田……………」
俺が避けた銃弾。
その餌食になったのは下田だった。
神田「うわぁぁぁ!!下田ぁぁぁ!!」
山井「チキショォォォォ!!!」
こいつら…………家入組…………
あぁ、よく分かった。
お前らはもう横浜の人間じゃあねえ。
殺す。
俺の舎弟に手を出したんだ…………
もう壊滅しかねえ。
そして俺は柴原との距離を一気にゼロにする。
長門「おら…………さっさと死ねよ………」
そして俺のナイフが柴原の胸を切り裂く。
柴原「ぐああああああっ!!!?」
致命傷だ。もう助からねえ。
宇佐美「(こいつやべえ………強すぎる…!!)」
下田「が…………ゴフッ…………」
その時下田が小さく血を吐いた。
まだ生きている。
そして俺は直ぐに後ろのふたりに指示を出す。
長門「神田、山井!下田を闇医者に連れて行け。」
神田「ですが………それだと長門の兄貴が1人になってしまいます!」
山井「そうですよ!!」
その言葉を聞いて、俺は2人に圧をかける。
長門「お前ら…………人の命の方が優先だ。早く行け…」
神田「ッ!は、はいっ!!」
二人を見送ったあと、俺は家入と天羽組のガキの方を見据える。
長門「おい、天羽組のガキ。」
俺は家入そっちのけで天羽組のガキに話しかける。
宇佐美「!?」
長門「お前、名前はなんだ?」
宇佐美「は!?……お、俺は天羽組の宇佐美純平だ!」
宇佐美………宇佐美って顔してねえけどな。まあいい。
長門「お前のとこに小峠華太っている?」
宇佐美「なっ、小峠の兄貴に何する気だ!」
まぁ、そりゃ警戒されても仕方がない。
だがこっちには時間が無いからな。
本題に入らせてもらう。
長門「取引だ。一度しか言わないからよく聞け。」
宇佐美「取引……?」
長門「天羽組の小峠華太を神城組に寄越してくれるなら、もう家入に手は出さない。こっちは一人殺ってるからな。だが、断ったら家入もお前も殺す。」
宇佐美「お前……何を言ってるんだ…、?」
長門「死にたくなければ華太を出せ。そうすれば命だけは助けてやる。そういったんだ。」
俺は宇佐美とやらに取引をもちかけ、交渉を行った。
だが…
宇佐美「馬鹿言ってんじゃねえ!自分の兄貴を売る真似なんざしねぇ!」
そしてこいつは啖呵をきった。
長門「…残念だ。じゃあ、死ね。」
そして俺はまずは家入を始末するために地面を蹴る。
家入「うおっ!?」
長門「じゃあな、家入……」
そして俺のナイフが家入を袈裟に割く。
だが、家入はとどまって見せたのだ。
家入「こんな傷で…死ねるか…………」
そして宇佐美の銃口がこちらを捉えた。
宇佐美「おらぁ!!」
長門「シュ…………」
俺はそれを容易く避け、標的を宇佐美に変更する。
そして距離を一気に詰め、土手っ腹を突き刺そうとした……
その時だった。
小峠「宇佐美ぃぃぃ!!!」
長門「なんだと…」
なんとギリギリで華太がここに到着したのだ。
宇佐美「小峠の兄貴!?なんでここに!?」
小峠「何か嫌な予感がしたからな。見回りは青山の兄貴に任せてきた。(柴原さんの息がない…一体何があったんだ?)」
獲物がわざわざ来てくれた…
こんなに好都合なことは無い。さて、直談判と行こうか。
長門「天羽組の小峠華太…俺はお前をスカウトしに来たんだ。」
変に言い回すのも時間の無駄だ。俺はナイフをしまい、直球に本題を伝える。
小峠「俺をスカウトしに来たのに、なんで柴原さんが死んでる!?」
華太の顔が怒りに歪む。
その顔すらも美しいと思った。
その時宇佐美が声を上げる。
宇佐美「小峠の兄貴、柴原さんが神城組の構成員を撃ってしまったんです!その人は今闇医者にいる頃だと思いますが…」
小峠「なに?柴原さんが?家入組長、どういうことですか。」
家入「おそらく神城組が何度も私たちに近づくから、攻撃と勘違いして撃ったのだろう…」
小峠「そういう事か…(不味いな…)」
少しの沈黙の後、華太が口を開く。
小峠「長門、その構成員は生きてるのか?(もし死んでりゃどっちも死者1名でお相子だが…もし重症で済んだならば、家入の方に大義がある…それでも俺たちが派遣された理由は、戦争を引き起こさないためだ。今攻撃する訳には行かない。)」
長門「あぁ。ギリギリで生きてたさ。」
なんと華太はうちの構成員の安否を確認してきた。状況の整理だろうが、うちのことを心配してくれたことに変わりは無い。
やっぱり華太は神城組に相応しい。
長門「やっぱりいいね。華太……ウチにおいでよ。天羽組よりきっと楽しい。」
そして俺は華太に1歩、また1歩と近づいていく。
小峠「…嫌だと言ったら?」
長門「家入とそこの宇佐美を殺す。無論天羽組も危ないだろうなぁ。…………どうする?」
小峠「チッ……卑怯な事思いつきやがる………(俺じゃこいつに勝てない…どうする!?)」
そうこうしているうちに、俺は華太の目の前まで来た。
長門「……やっぱりいい顔だ。さぞ天羽組でも愛されてんだろうなぁ。」
俺は華太の頬に手を添える。
小峠「触んな。…誰の命令だ?」
華太は俺の手を振り払うと、距離をとって聞いた。
長門「俺のわがままと、カシラの命令さ。無論、神城組の悲願でもある。」
小峠「そーかよ(もう少し……もう少しで青山の兄貴が来てくれる。それまで時間を…)」
長門「でもこっちには時間が無い。今決めて?じゃないと家入を殺す。」
俺はナイフを取り出して、一瞬で家入の後ろに移動した。
小峠「(はやい!)」
宇佐美「小峠の兄貴………」
長門「さて、華太……………どうする?」
華太「……………………分かった。」
to be continued………
次回どうなるんだろうねぇ
お楽しみにん
コメント
8件
尊い
気づいたら1000いいねまで押していました、最高です。続き楽しみにしてます!