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憎いでしょう。嫌いでしょう。厭悪があなたの心にこびりついて。油絵具みたいにこびりついて。忌まわしく思えて、不快で嫌悪感を抱いて一生私のことを貴方は忘れないでしょう。それでいいのです。貴方が私という存在を忘れない限り私はあなたの心に行き続ける。それでいいのです。
そのくらいでしか私は貴方の目に留まることの出来ない存在だから。
貴方との思い出が、絵空事のように思えてしまうほどに。私は貴方に沢山の、沢山の、そういうことをしてきたはずです。そのはずなんです。
なのに何故私に寄り添おうとしてくるのですか…?
私はあなたに優しくされることなんて望んでいないのです。私は、貴方に貴方が今この時、この地球という場所に存在しているということさえ証明してくれれば良いのです。周辺国、更にはこちら側まで日が届くほどに明るく輝いていてくれればそれで良いのです。いえ、高望みが過ぎました。兎にも角にも私には優しくしないで下さい。見ないでください。貴方にはパートナーがいるではないですか、何故こちらを向くのですか。
やめてください。その目でこちらを見つめないで。その目で見られるほどに惨めになる。
どうしてこんなにも私はさもしいのでしょうか。
けれども私はやっぱり貴方のことが好きなのです。けれどこの気持ちにはもう蓋をしてしまった。だから貴方にだけは気付かれたくない。だから、その、心の底から全てを引きずり出して一から百まで私の全てを理解してしまいそうな目を此方に向けることだけは、どうか、どうかやめて下さい…その目線がどうしようもなくつらいのです。やはり貴方は繊細で我儘で、どうしようもなく優しい。
そんな貴方が大嫌いです。