テラーノベル
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🇩🇪 …もうそろそろ11時か
カチカチと鳴っている時計は
とても1分間隔で鳴っているとは思えないくらい
ドイツにとっては長く感じていた
いつまで経っても減る気がしない書類
机に散乱したエナジードリンク
ひとめ見ただけでもドイツの苦労が分かる
労いの言葉をかけるだけじゃ足りないくらいだ
🇩🇪 ……?
少ししたところでドイツは異変に気付く。
サーーーッ…
まただ。
また、あのノイズだ。
🇩🇪 うッ……ぐ…
おま…えは……
また、あの声がする
嫌だ、やめてくれ…
仲間…を……しん…じて…いるの…か…
🇩🇪 仲間を…?信じて…?
当たり前だろ……!
それ…は…
本当か?
ザーッザザーーッザー……
🇩🇪 が……あ……
なんだろう…脳が……黒く染まって行く様な…
変な感覚が脳に響く……
🇩🇪 もしや……ッまずい?!
回らない頭を限界まで利用して
今までになかった感覚の原因を探る。
そこでドイツは気付いてしまった
おそらく…〈奴〉が来た
ドイツ自身の身体を奪いに。
もちろん、焦っているのは
ドイツだけではない。
🇫🇷 (やばい…どうしようどうしよう?!)
ドイツのことが気になって
聞き耳を立てていたフランスは
突然の出来事に焦りが募る。
🇫🇷 とりあえず…やらなきゃ…
ひとつの決心をし扉を開けた。
バァァァァアン‼︎
冷静になっていたつもりだったが
扉を開ける音でそれは思い込みだと分かった
🇫🇷 ドイツッ!!大丈夫?!!?!
フランスが想像していたよりも
しんどそうに息をしているドイツは
見ているだけで痛々しい様だった。
🇩🇪 ふッフランスッ……!!
涙と汗でぐしゃぐしゃの顔面も
助けを求める無意識な上目遣いも
愛おしくも痛々しくも見えてしまった
🇫🇷 ッ…!!((フリフリ
思い切り首を振り、ドイツに寄り添う
その光景はいかにも
過去の出来事とは大違いだ
燃え盛る、あの日とは。
コメント
4件
続きが気になるううううううう 今回もありがとうございました!
ドイツ、さん?あいつって誰やろ、、、続き楽しみにしてます!