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7
夕方の駅のホーム。
学校帰りの学生でそれなりに人が多い。
私は柱の近くに立って電車を待っていた。
さっきまで一緒にいた友達はもう帰った。
「○○ちゃんほんと好き!!」
「また明日ね!」
女子にはよく言われる。
別に特別なことをしてるわけじゃないけど、なぜか女の子からよく好かれる。
でも男子は別。
特に――
チャラそうな男子。
正直、苦手。
(早く電車来ないかな)
そう思っていると。
「ねー」
横から声がした。
「そこの子」
私は少しだけそっちを見る。
知らない男子。
見たことない制服。
髪も少し明るい。
そして第一声。
「暇?」
私は即答した。
「ナンパなら他でやってください」
男は一瞬止まってから笑った。
「バレてんじゃん笑」
「見ればわかります」
「つめてーな笑」
「普通です」
男は少し顔を覗き込んでくる。
「てかさ」
「……」
「全然目合わせてくんねーじゃん笑」
「合わせる理由あります?」
すると男はニヤッとした。
「俺イケメンだから恥ずい?笑」
私は少し間を置いて言う。
「その自信どこから来たんですか」
男は吹き出した。
「お前おもしろ笑」
「褒めてません」
「かわいー笑」
「軽いですね」
「お前も大概だけどな笑」
私はため息をつく。
「ナンパなら他でやってください」
「いやーでもさ」
男は普通に隣に立ったまま言う。
「可愛い子いたら声かけたくなるだろ笑」
「それ他の女の子にも言ってますよね」
男は少し笑った。
「どう思う?笑」
「チャラいなって思ってます」
「ひでーな笑」
そして肩をすくめる。
「まぁいいや」
男は手を差し出した。
「俺から言うわ」
「二口堅治」
少しニヤッとする。
「伊達工(笑)」
伊達工。
バレーが強い学校。
それくらいは知っている。
でも私はその手を見ても握らない。
すると二口は笑った。
「警戒されすぎだろ笑」
「当たり前です」
その時、電車がホームに入ってくる。
(助かった)
私はすぐ列に並ぶ。
電車に乗る。
席に座る。
……のに。
「同じ電車じゃん笑」
振り向くと、二口。
「偶然だな笑」
「絶対嘘ですよね」
「バレた?笑」
そして当然のように隣に座る。
(なんで)
「てかさ」
二口が言う。
「名前聞いてない」
「言いません」
「なんで笑」
「知らない人なので」
「俺もう名乗ったじゃん笑」
「それはあなたが勝手に名乗っただけです」
二口は笑った。
「塩すぎんだろお前笑」
「普通です」
少し沈黙。
電車の音だけが響く。
そして突然。
二口が言った。
「なぁ」
私はそっちを見る。
「俺さ」
少しニヤッとして。
「多分お前のこと好きだわ笑」
私は一瞬固まった。
「……は?」
「付き合う?笑」
「無理です」
「即答すぎだろ笑」
「初対面です」
「それはそう」
二口は笑う。
そして言った。
「でもさ」
ニヤッとして。
「俺、諦めるタイプじゃねーんだよ笑」
電車が駅に止まる。
私は立ち上がる。
ドアが開く。
「降ります」
電車を降りる。
ドアが閉まる直前。
二口が言った。
「じゃあまたな」
少し笑って。
「名前まだ聞いてねーけど笑」
電車が動き出す。
私はホームに立ったまま思った。
(もう会わない)
(絶対)
……そう思っていた。
初めまして🙂↕️🙂↕️
なぎさと申します。テラーノベル初心者なので暖かい目で見ていただけると幸いです。
いいねや作品の感想などコメントしてくれると嬉しいです💬💟飽き性なので続くかわかりませんがよろしくお願いします。
コメント
2件
神すぎる。続き待ってます