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夕方の駅のホーム。
学校帰りの学生でそれなりに人が多い。
○○は柱の近くに立って、静かに電車を待っていた。
さっきまで一緒にいた女子たちは先に帰った。
「○○ちゃんほんと好き!!」
「また明日話そ!」
女子にはすごく好かれる。
優しいし、落ち着いてるし、話もちゃんと聞いてくれる。
だから女子からの人気はかなり高い。
……ただし。
男子には違う。
特に チャラそうな男子には。
めちゃくちゃ塩対応。
。
(早く電車来ないかな)
そう思いながら線路を見ていると。
「ねー」
横から声がした。
「そこの子」
○○は少しだけそちらを見る。
知らない男子。
見たことない制服。
髪は少し明るくて、雰囲気も軽そう。
(チャラそう)
そして。
「暇?」
(ナンパだ)
○○はすぐ理解した。
(きっしょまじで)
スマホに視線を戻す。
無視。
……のはずだった。
「え、無視?笑」
普通に話しかけてくる。
○○は小さくため息をつく。
「知らない人とは話さないので」
「えー冷たい笑」
男は全く気にしていない。
むしろ楽しそうだった。
○○が目を合わせないでいると、男は少し顔を覗き込んでくる。
「全然目合わせてくんないじゃん笑」
○○は無言。
すると男はニヤッとした。
「俺イケメンだから目合わせるの恥ずかしい?笑」
(は?)
「かわいー笑」
(きっしょ)
○○は思う。
(チャラ)
(どうせ他の女子にも言ってる)
そんなことで心が動くわけがない。
「ナンパなら他でやってください」
すると男は少し笑った。
「バレてた?笑」
「当たり前です」
「いやーでもさ」
男は普通に隣に立つ。
「可愛い子いたら声かけたくなるじゃん笑」
(チャラ)
○○は確信する。
(絶対他の女子にも言ってる)
すると男は軽く肩をすくめた。
「まぁいいや」
そして手を差し出す。
「俺から言うわ」
(うわ)
(自己紹介かよ)
「二口堅治」
少しニヤッとする。
「伊達工笑」
伊達工。
バレーが強い学校。
そのくらいは知っている。
○○は手を見たが、握らない。
すると二口は少し笑う。
「警戒されてる笑」
「当たり前です」
「まぁそりゃそうか」
その時。
電車がホームに入ってくる。
○○はすぐに列に並ぶ。
電車に乗る。
席に座る。
……のに。
「同じ電車じゃん笑」
(うわ)
振り向くと二口がいる。
「偶然だな笑」
(絶対嘘)
そして当然のように隣に座る。
「てかさ」
二口が言う。
「名前聞いてない」
「言いません」
「なんで笑」
「知らない人なので」
「俺もう名乗ったじゃん笑」
「だからです」
二口は少し笑う。
「ほんと冷たいな笑」
「……」
少し沈黙。
電車の音だけが響く。
そして突然。
二口が言った。
「なぁ」
○○を見る。
「俺さ」
少しニヤッとして。
「多分お前のこと好きだわ笑」
(は?)
○○は思わず二口を見る。
「……は?」
「いやマジで」
二口は普通に言う。
「付き合う?笑」
(きっしょ)
○○は即答した。
「無理です」
「即答かよ笑」
「初対面です」
「それはそう」
二口は少し笑う。
そして言った。
「でもさ」
ニヤッとして。
「俺、諦めるタイプじゃないんだよね笑」
(めんどくさい)
電車が駅に止まる。
○○は立ち上がる。
ドアが開く。
「降ります」
○○は電車を降りた。
ドアが閉まる直前。
二口は座ったまま言う。
「じゃあまたな」
少し笑って。
「名前まだ聞いてないけど笑」
電車が動き出す。
○○は思う。
(もう会わない)
(絶対)
でも。
この時はまだ知らなかった。
この男と。
これから何度も会うことになるなんて。
Continue…
初めまして🙂↕️🙂↕️
なぎさと申します。テラーノベル初心者なので暖かい目で見ていただけると幸いです。
いいねや作品の感想などコメントしてくれると嬉しいです💬💟飽き性なので続くかわかりませんがよろしくお願いします。
コメント
2件
神すぎる。続き待ってます