Nakamu視点
*「…Nakamu」
nk「………?」
*「試しに私のことを呼んでみてくれ」
nk「……」
*「あぁ、”博士”と呼んでくれて構わない」
nk「…博士」
*「ほぅ……」
「では他に、自分で自由に表情を変えてみろ」
nk「…」(ニコッ
*「なるほどな」
「お前はもう完成している体だな」
nk「完成…」
*「あぁ」
「これから先お前は外に出るが、全て自分の意思で動くことになる」
「何か不具合でも起きればここに来ればいい」
nk「…分かりました」(コク
*「では、行くがいい」
nk「……」(ニコッ
何も、よく分からないけど
これからはどうしようかななんて考えてみたりして
まず、外の世界を一目見た。
そこで見たのは────
Broooock視点
br「………あれ?」
今まで誰も出入りしているのを見たことがない建物から人が出てきた
??「ぁ…えっと…こ、こんにちは、?」
出てきたのはそこそこ小柄な男の子
パンダの可愛いパーカーを着ていて、フードを被っている
br「こんにちは」(ニコッ
??「えっと、失礼しますッ」(ダッ
br「あ、」
走ってどっか行っちゃったな
またどこかで会えるかな、あの子
会えたらいいなぁ、なんて思ったりして
Nakamu視点
早速人がいて逃げてきちゃったけど
不審に思われないかな
俺はまだここのこと何もわかんないし、行く宛てもない
nk「……あ」
何かある…座れそうだしそこにいようかな
nk「…」
ちょっと楽になったかな…
[ポツ…ポツ…]
nk「…?」
上から水が降ってくる
これが”雨”かな
でも俺には関係ないかな…
nk「……」
それから俺はそのまま眠りについてしまった。
Broooock視点
br「うぁ〜…」
雨降ってきた…
傘持ってきて良かったぁ
それでも早く帰らないとな…あんまり濡れたくないというか冷えたくないし
br「……え?」
早歩き気味だった僕の足を止めたのは、公園の中のベンチに座っているさっきの男の子だった
その子は傘をさしておらず、寝ている状態
br「何してんの…!?」
気付けば僕は彼の元へ駆け寄り傘をさしてあげていた
nk「………ん…」
br「あ、!」
nk「っあ、えっと、さっきの、」
br「それはいいから、こんなところでどうしたの!?」
「風邪ひいちゃうよ!」
nk「あ、いやえっと…」
何か否定しているみたいだけど、よく聞こえない…
br「とりあえず、家はさっきのところ?送っていくよ」
nk「家…?…ないよ」
br「え…!?」
家がないって何…!?
家出…?なんなのかが分からない
br「とりあえず僕の家、くる?」
nk「…」(コク
br「そっか」
「じゃあ行こ、!」
nk「…うん」(ニコッ
彼はどこか悲しげに笑みを浮かべた。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪