🦄「はぁ〜…」
深く重いため息をする
家までの帰り道
さっきまでの社長とのことが忘れられなくて
今だに、顔が熱くなる
「帰れ」と言われたのはショックだった
でも、社長の立場上
“社長と秘書”という関係では
ああ言うしかなかったのかもしれない…
社長は、どんな思いで
僕に口づけしたんだろう?…
疑問だけが頭に残り
自然と足取りが重くなる
次の日…
社長室に入ると
すでに社長は来ていて
何もなかったかのように
パソコンから視線を外さずに
🐨「おはよう」
と言った
僕は小さな声で
🦄「おはようございます…」
と答えた
その後も
少し気まずい空気が流れていた…
すると社長が口を開いた
🐨「昨日の事だが…」
そこまで言って、やめてしまった
🦄「何ですか?…」
そう問いかけると
社長は、自分の席から立ち上がって
僕の机の前まで来た
🐨「本当にすまなかった…」
そう言い頭を下げる社長に
何か言いたくて
でも言葉が出てこなくて
もう嫌われても良いや…
思いが違っても…
その思いだけが心にあり
頭を上げた社長の顔を見るなり
机に手をついて背伸びをし
唇に触れるだけのキスをした
社長は、驚きを隠せない様子だった
🦄「好きです…」
気付けば僕の口は
そんな事を発していた
社長はまだ唖然としていた
そりゃそうだ
秘書であり
元は幼馴染で親友だった奴に
そんな事を言われたら
引くに決まってる
さよなら、僕の恋…
そんな事を考えていたら
🐨「ホソガ…」
久しぶりに昔のように呼んでくれて
驚きと嬉しさで顔を上げると
社長は…
涙を数滴流していた
🦄「え?な、何で泣いてるんですか?」
🐨「俺は…変わっていく自分が怖かった…変わったら、ホソガを傷付けると思って、遠ざけた」
🦄「え…」
🐨「自分の気持ちにも蓋をして、誰にも愛されず誰も愛さずに居ようと思ってた…」
そんな…
悲しい事実を次々と口にする社長に
胸が締め付けられた
家庭での事や、会社の事、沢山の事を抱えていたことをようやく話してくれた
🐨「でも…
ホソガだけは…
誰にも渡したくないし、愛したいんだッ…」
コメント
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まじで私の相互樣ってなんで天才しか居ないんだろ 、私が情けなく思えてきた(( 最高です、もう神です 、クサズ尊いです🙇🙌🥹 ()
あぁああああ!!もうやっぱクサズだ、クサズしか勝たん! やっとお互いの気持ちを伝えた🥲🥲嬉しすぎるうう!! 続き楽しみに待ってます!!