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僕らの関係

20 - 第18話

♥

179

2023年08月30日

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ホソク

🦄「はぁ〜…」

深く重いため息をする


家までの帰り道

さっきまでの社長とのことが忘れられなくて

今だに、顔が熱くなる

「帰れ」と言われたのはショックだった

でも、社長の立場上

“社長と秘書”という関係では

ああ言うしかなかったのかもしれない…

社長は、どんな思いで

僕に口づけしたんだろう?…

疑問だけが頭に残り

自然と足取りが重くなる




次の日…

社長室に入ると

すでに社長は来ていて

何もなかったかのように

パソコンから視線を外さずに

🐨「おはよう」

と言った

僕は小さな声で

🦄「おはようございます…」

と答えた

その後も

少し気まずい空気が流れていた…


すると社長が口を開いた

🐨「昨日の事だが…」

そこまで言って、やめてしまった

🦄「何ですか?…」

そう問いかけると

社長は、自分の席から立ち上がって

僕の机の前まで来た

🐨「本当にすまなかった…」

そう言い頭を下げる社長に

何か言いたくて

でも言葉が出てこなくて

もう嫌われても良いや…

思いが違っても…

その思いだけが心にあり

頭を上げた社長の顔を見るなり

机に手をついて背伸びをし

唇に触れるだけのキスをした

社長は、驚きを隠せない様子だった


🦄「好きです…」

気付けば僕の口は

そんな事を発していた

社長はまだ唖然としていた

そりゃそうだ

秘書であり

元は幼馴染で親友だった奴に

そんな事を言われたら

引くに決まってる

さよなら、僕の恋…


そんな事を考えていたら

🐨「ホソガ…」

久しぶりに昔のように呼んでくれて

驚きと嬉しさで顔を上げると

社長は…


涙を数滴流していた

🦄「え?な、何で泣いてるんですか?」

🐨「俺は…変わっていく自分が怖かった…変わったら、ホソガを傷付けると思って、遠ざけた」

🦄「え…」

🐨「自分の気持ちにも蓋をして、誰にも愛されず誰も愛さずに居ようと思ってた…」

そんな…

悲しい事実を次々と口にする社長に

胸が締め付けられた

家庭での事や、会社の事、沢山の事を抱えていたことをようやく話してくれた


🐨「でも…











ホソガだけは…



















誰にも渡したくないし、愛したいんだッ…」





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