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黒星
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「やっぱり今まで……人間不信っていうか、番を作るのも諦めてたので。だから…怜治さんに番にならないかって言われた時も最初はすごく怖かったんですけど……」
「…怜治さんなら信頼できるし、好きだから……いいかなって」
自分で言いながらまた体温が上がるのを感じる。
怜治さんは何も言わずに僕の額にキスをしてくれた。
「…さっちゃんが、後悔してないならよかった」
そのまま腕の中にすっぽりと収まり
優しく髪を撫でてくれる手つきがあまりにも心地良すぎて瞼が自然と降りてくる。
「寝ててもいいよ。今は何も考えずに…ね」
怜治さんの甘い言葉に、ゆっくりと意識を手放していった。
◆◇◆◇
それからというもの、僕は怜治さんの家で過ごす時間が増えていった。
怜治さんは驚くほど過保護で
「外は危ないから送らせて」
「知らない人についていかないで」
「俺以外見ないで」
など、付き合う前にはあまり見られなかった彼の独占欲が垣間見えるようになった。
その重たいほどの愛情が僕には心地よかった。
必要とされていることが、嬉しくてたまらなかった。
僕も、怜治さんへの独占欲は募っていく一方で
ヒートに入れば、怜治さんの部屋のクローゼットからい服を漁って
ベッドの上に服で囲うように服で積み重ね
巣を作って、それでも何かが足りなくて、怜治さんのパンツまで抱きしめてしまう。
最初の方は、巣作りが下手すぎて
置き方や位置も分からなくて、怜治さんがお仕事から帰ってくるまで
悲しくて泣きながら眠ってしまったこともあったけど
そのときも怜治さんは
「…がんばってくれたんだね。ごめんね遅くなって、初めてじゃわかんなくなるよね、明日から俺も休み取るから、一緒に作らせてくれる?」
と、優しく慰めてくれた。
こんなにも優しくしてもらえるのが嬉しくて
安心できて、怜治さんのことがどんどん好きになっていった。
でも、そんなある日
怜治さんに、怜治さんのパンツを抱きしめて眠っているところを見つかって
「…なんか、それは恥ずいんだけど。服だけにしてくれない…?」と聞かれたけど
「…これがいいんです!なんなら、使用済みでも───」
最後まで言いかけて、さすがにやめた。
それぐらい、僕は怜治さんの匂いが欲しくてたまらなくなっていた。
◆◇◆◇
それから数ヶ月後
4回目のヒートを迎えた。
僕はいつものように
今ではすっかり我が家のように馴染んでしまった怜治さんの家にお邪魔していた。
オメガのヒート特有の、身体を内側からじりじりと焼き焦がすような熱のせいで
僕の思考は完全に正常なレールから外れてしまっている。
(あぁ、熱い…怜治さんの匂いが足りない…)
怜治さんは前に『俺のパンツを漁るのは流石に変態っぽいからやめて欲しいな』
って苦笑いしながら言ってたけど
今の僕は普通の衣服に染み付いた残り香だけじゃ、全然満足できない。
コメント
1件
うわああ…もう尊すぎて胸が苦しい…!!!!😭💕 さっちゃんが怜治さんのパンツ抱きしめて寝てるところ、「使用済みでも───」って言いかけてやめるの、可愛すぎて悶えたんだけど?!笑 過保護な怜治さんの独占欲と、それに安心して甘えるさっちゃんの関係性がじんわり沁みる…エモすぎてもっと読みたいよ〜!!🌸