テラーノベル
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俺は、村上真都ラウール。
K大の2年生だ。自慢じゃないけど、勉強は出来た。おかげで、難関の私大に現役で合格してそれなりに楽しい大学生活を送っているんだけれど、暇潰しに始めたアルバイトが中々良くてね。
そう、家庭教師。
高学歴の学生なら、かなり割りの良いアルバイトのひとつだ。
そしてこのバイトが大当たり。
この夏から通い始めたお宅にかなり好みの子供がいる。
言い忘れたけど、俺は可愛い男の子が大好きだ。少年趣味、っていうのかな。今まではちょっと違法なポルノとかを見て自分自身を抑えてたんだけど、亮平くんに一目会った瞬間に俺の理性は脆くも崩れ去った。
真っ黒でサラサラな髪の毛に、つぶらで茶色い瞳。ハーフを思わせるようなオリエンタルな顔立ち。全体的に小ぶりな顔のその少年は、久しぶりに俺のいけない欲望をまっすぐに掻き立てた。 いつも彼の足元に纏わりついている弟くんも好みだけど、こちらはいささか小さすぎる。
💚「先生、出来ました」
🤍「正解。すごいね。流石だね亮平くん」
頭をくしゃっと撫でると、子供扱いされたと思ったのか、亮平くんは少し不機嫌な素振りを見せた。そんなところも可愛らしい。
昼間は弟の面倒があるとかで、塾にも行ってないのにも関わらず、亮平くんは飲み込みが早く、算数でも国語でもなんでも良く出来た。正直な話、家庭教師なんて要らないと思うけれど、せっかく好みの子に出逢えたし、大切なお小遣い源なのでそのことは黙っている。
次々と難しい問題に取り掛かる亮平くんを俺は機嫌良く眺めていた。
とんとん。
部屋のドアがノックされる。
返事を待たずに大きなクマのぬいぐるみを左手に下げた小さな子が入って来た。弟の翔太くんだ。まだ小学1年生。亮平くんよりはるかにあどけない顔をしている。泣き虫で困ると口では困ったように言うが、可愛がっているのは一目瞭然だった。
💙「お兄ちゃん、まぁだぁ?」
亮平くんは慌てたように席を立つと、俺に一礼して、弟を追い出そうとした。
💚「だめだよ翔太。家庭教師の先生がいらしてるんだから」
敬語もきちんと使えるし、本当に亮平くんてしっかりしてる。感心していると、翔太くんが泣き出した。
💙「やぁだぁ!!!お勉強お休みしてぇーー」
💚「翔太!!!」
大きな声を上げられるのは慣れてないのだろう、翔太くんはビクッとして、目を見開くと、その目の淵にみるみる涙が溢れ出した。そして、今度はますます大きな声で泣き出した。これでは勉強どころではない。
俺は、翔太くんのもとへ跪くと、優しく頭を撫でた。茶色がかったふわふわした髪の毛。兄と違って少し癖っ毛なのだろう。抜けるような白い肌をしている。この子はこの子で将来が楽しみになるような可愛い顔をしていた。
🤍「じゃあ、3人でお勉強しようか?」
💙「んぅ?」
💚「先生……」
亮平くんは眉毛を下げて困ったような顔をしているが、翔太くんのきらきらした期待に満ちた目に負けて、すいません、と小さく謝った。
🤍「いいよいいよ。今日だけ特別」
💙「とくべつ!!!」
翔太くんの嬉しそうな声が、静かだった子供部屋に響いた。
それから俺は、翔太くんに、生徒がごねた時用に持って来ていた(亮平くんはそんな心配はないのだけれど)塗り絵を渡すと、亮平くんの指導を続けた。
まあ、ほとんど、その可愛い横顔を見ているだけだったが。
いつか、こうして眺めているだけじゃなくて、その唇に触れたり、可愛く鳴かせてみたいと思いながら。
🤍「いい子ほど、唆る…」
ぼそ、と心の声が漏れて、亮平くんが不思議そうな顔をした。俺は、ニッコリと笑うと、正解の書かれたノートに大きく花丸を付けてあげた。
続
コメント
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とうとう、この世界に手を出したのね😆
ヘッヘッヘッヘッフゴッ